小さな主と神様の戯れ第1巻～出会い編～【刀剣乱舞】 (ページ15)

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第14話審神者の過去～誕生～ページ15

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20○○年3月28日午後5時32分
この日は2年半前のある女の子の誕生日です。

ｵｷﾞｬｧｱｱ!!ｵｷﾞｬｧｱｱ!!
病院に鳴り響く1つの産声。

○○中央病院産婦人科分娩室
ある1つの小さな命が誕生しました。

助産師「おめでとうございます。元気な女の子ですよ！」
母「ありがとうございます…！ありがとうございます…！生まれてきてくれて、ありがとう、桜雪…」
涙を流しながら母親は赤子を抱きしめました。

赤子の名前は「桜の雪」と書いて「さゆき」。

桜の花言葉は、「精神の美」と「優美な女性」。そして、この日に生まれたこの子の誕生花はソメイヨシノ、桜の1つです。そして、ソメイヨシノの花言葉は「純潔」「優れた美人」。そんな素敵な女性になって欲しい。

雪は、穢れを知らない純粋な白。真っ白。そんな子に育って欲しい。また、白はどんな色にもなれる色。色んな綺麗な色を浴びて、吸収して立派に育って欲しい。

そして、「桜雪」に込めた意味。
それは、桜は、秋に葉が散って冬の寒さをじっと耐えて、耐え忍んだその先に綺麗な満開の花を咲かせる。そんなふたつの言葉を繋いで「桜雪」と名前を付けました。

これから、桜雪がどう生きて、どんな色に染まるのか、それを考えたら楽しみで楽しみで仕方がない母親でした。

しかし、そんな幸せは長くは続きませんでした。