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[101]覚悟 ページ9

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▽ 主side ▽


「よしっ、これで全員分かな」

「おう」

夜ご飯を食べ終え。
2年生、3年生の先輩方がお風呂に行ってる間に1年生で布団を敷いておいた。
あれ?そういや翔陽どこ行った?


「Aは何処で寝るんだ?北一の時は、金田一と国見の間で寝てたけどあの二人は居ねぇからな」

そう言うのは、僕の幼馴染の飛雄。
別に何か理由があった訳でもないけれど、妙に落ち着くんだよな、あの二人の間。

「そうだねぇ、どうしようか」


そう考え込む僕の隣で、キラキラと目を輝かせる飛雄に、僕は気付かない。


「次1年、風呂入っていいぞー」

そう言いながら部屋に入って来たのは、タオルを首に掛けた澤村さん。
お風呂上がりのキャプテンは、いつも以上に爽やかさが増している。

あっ、てか、僕お風呂行けないんだった。
どうしよう、取り敢えず逃げるか。

なんてIQ20くらいのアホな事を考えていると、澤村さんの後ろから忠が顔を覗かせた。
えっ、忠、さっきまでこの部屋に居なかった?


「A、烏養コーチが呼んでるよっ」

「えっ、あっ、ほんと?」

忠君ッ…!!
君は天才なのかッ…!!

思わず頭を抱え込みそうになる程の彼の最高な閃きに、何とか平常心で返事をする。

「じゃあ、僕あとでお風呂入るから。
飛雄達は先行ってて」

「おっ、おう」

僕はそう飛雄に声を掛けて、扉の方へ駆け寄った。


「忠、ありがと」

「うん。コーチ、向こうの自販機の所で待ってるって言ってたから」

その彼の言葉に頷いて、自販機の方へ足を向けた。
そこなら浴場と反対方向だし、時間を潰すにはもってこいだな。
今度忠にフライドポテト奢らなきゃ。





自販機の近くに置いてある、申し訳程度のソファとテーブル。そこには何故か、居るとは思っていなかった烏養コーチが座っていた。

「おう、来たか水宮」

「…はい」

手に缶コーヒーを持っている彼は、僕の姿を見てそう言った。忠の粋な計らいと思っていたけれど、まさか本当だったとは。
コーチに座るように言われたので、取り敢えず彼の向かいのソファに腰掛けた。


「…まあ。単刀直入に言うと、武田先生からお前のことを聞いた」

…あぁ、そういう事か。
まあでも確かに、僕をわざわざ夜に呼び出すって事はその話しかないよね、普通。

そもそも呼ばれているとは思ってなかったんだけどね?


「水宮に、ひとつ聞いておきたい」

コーヒーを1口飲んだ彼は、真剣な顔でそう言った。

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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇`*) (2022年7月6日 12時) (レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます!!! (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています!!更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください!応援しています! (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…! (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります!更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヒマリ | 作成日時:2020年4月27日 23時

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