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▽ 主side ▽
｢はい、Aくん｣
｢ありがとうございます｣
天童さんから差し出された、アイスカップを受け取る。カップの中には、ピンクと白の可愛らしいアイスがおさまっていた。
｢で、若利君はこっちね〜｣
｢有難う｣
因みに、牛島さんは天童さんに勧められて、ラブポーションフィフティーワンを買わされていた。ラズベリーのアイスの上に、ハート型のチョコがポツポツと乗せられているやつ。
いや、可愛過ぎでしょ。その見た目に反して。
｢俺は、チョコアイス〜っ｣
幸せそうな顔をして、天童さんは最後の1つのアイスを空に掲げる。
好きなんだろうか、チョコアイス。
｢じゃっ、溶けないうちにサッサと食べちゃおっか〜｣
そう彼に言われたので。
僕らはアイスを食べる為に、近くの横長のベンチに腰掛けた。
待って、なんで僕が2人の真ん中なの。
よく分かんないです。
｢…食べないのか？｣
｢あっいえ。…食べます｣
試しに牛島さんに、何でたよっ、という目を向けてみたが。彼には伝わらなかったらしい。
なんて言うか…この人、中々の天然じゃない？
そんなことを思いながら、アイスを1口。パクリと、食べれば。口の中に冷たさと、あの甘ったるさが口の中に広がった。
コレは、やっぱり癖になる。
好き。
｢美味しいね〜｣
｢ですねっ｣
思わず、天童さんの言葉に笑顔で返せば。
僕と目を合わせた彼は、少しだけ驚いたような顔をして見せた。
｢…なんですか？｣
｢んや〜？ Aくん、やっと笑ったなーと思ってネ｣
そんな言葉に、今度は僕が少しビックリする。
｢ずっと、俺らのこと警戒してるよーな顔してたもん。
ね？若利君？｣
｢…あぁ、そうだな｣
そう応える僕の右隣には座る彼は、凄い早さでパクパクとアイスを口に運んでいた。
大きい、小動物感…。
｢そんなにアイス美味しかった？｣
なんて、天童さんに悪戯っぽく微笑まれたから、ちょっと返答に困る。
いや、美味しかったけども。
僕が、悶々と返事を迷っていれば。
スっと、目の前に天童さんのスプーンが差し出された。勿論、その上にはチョコアイスが1口分のっている。
｢俺のもあげるから。
もっと笑ってよ｣
えっ。
｢じゃあ俺もやろう。
俺の前でもっと笑え、A｣
今度は反対側から、牛島さんのピンク色のアイスが伸びてくる。
｢ほら食べて｣
｢食べていいぞ｣
この人達、優しいのか、強引なのか。
一体何なんですか。
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
