［123］白鳥は苦手。 ページ31
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▽ 主side ▽
GW合宿最終日。
試合が終わった後、僕は音駒の方々全員と連絡先を交換して貰った。
そして、今何をしているかというと。
｢…何で僕がおつかいを…｣
なんと、母から頼まれて夕飯の材料を買いに行っているのである。しかも、合宿から帰って来てすぐに頼まれた。
いや、別におつかいは全然いいんだよ？嫌ってわけじゃないけどさ、一応、ウチお手伝いさん居るじゃん。
お金持ちだから、執事もメイドも数人雇ってるし。そもそも、なぜ故に僕が帰って来るまで買い物をしていなかったのか、とか。色々疑問はある。
…けどまあ、母的には嫌がらせとかじゃないしなぁ。
なんてことを考えながら。
片手のビニール袋をゆさゆさとさせて、角を右に曲がれば。
｢…ゲッ｣
｢お前は、｣
目の前には、白鳥沢学園のエース。牛島若利がジャージ姿で立っていた。
ロードワーク中か？多分、この時間だし部活はとっくに終わっているだろうけど。
…て言うか、そんなのはどうだっていい。
僕は、彼、牛島若利が苦手だ。
｢水宮 Aか｣
｢…何で僕の名前、｣
理由は至ってシンプル。
僕の先輩、及川さんと岩泉さんが彼の事を嫌いだから。それだけ。
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親が嫌いな人とか嫌いな物って、自分もなんか苦手になるじゃん。それと同じ。
｢お前の事を知らないわけが無いだろう。
中学時代、及川と同じチームだったからな｣
どうやら彼も、及川さん経由で僕の事を覚えているらしい。
…と、言うか、今すぐここから逃げ出したいのだが。
｢どうして水宮は、白鳥沢に来なかったんだ｣
彼のこの圧からして、僕を逃がしてくれる気は無さそうだ。ごめん、母さん。夕飯の材料、暫く持って帰れないや。
｢別に、牛島さんには、関係ないじゃないですか｣
と、彼から目を逸らしてそう言えば。
何故かガシッと、両腕を掴まれた。
ちょ、ちからつよ。
｢関係ある。…お前は、ウチに来るべき選手だった｣
その言葉にびっくりして、牛島さんにもう一度目を向ける。彼の目は至って真剣で、少しだけ、怖いと思ってしまったほど。
｢監督も、お前には推薦を出していたと言っていた。
一般入試でここを受けて合格したのも聞いた。
…でも、お前は来なかった。
何故だ｣
段々と、彼の腕に込める力が強くなる。
その痛みに顔を顰めても、彼が腕を離してくれることは無い。
｢…あのっ、｣
｢若利くーんっ！｣
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
