［122］その頃の青葉たちは。__ 岩泉side ページ30
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▽ 岩泉side ▽
｢岩ちゃん゛ん゛ん゛ん゛！！
いつになったらAちゃんに会えるのさぁぁぁ！！｣
そう叫びながら、俺にしがみついてくるのはいつもの通り及川。最近ほんっとーに、うるせえ。
理由は至ってシンプルで。
水宮 Aに会えていないから。それに限る。
｢うっせぇ及川！
休みが合わねーんだから仕方ねぇべ！｣
ぐぐぐ、と及川の身体を引き剥がそうとするも。こいつも中々の馬鹿力。剥がすのは一苦労。
｢やだやだやだ！！早くAちゃんに会いたぃィィ！！なんで烏野はGW合宿なんかやってんのさ！！｣
｢知るかボケェ！！インハイ前だからだろうが！｣
最近、部活終わりの部室ではこの言い合いがルーティーン化してる。嫌な習慣だが、周りの奴らはもう慣れてしまったらしい。
｢そう言えば昨日、夢の中でAと会ったんだよね｣
そんな国見の声に、及川の泣き叫ぶ声が一瞬で止まった。俺も、思わず国見の方を振り向く。
｢へー、どんな夢だよ｣
そう返すのは、国見の隣で着替えている金田一。
おい、俺らの事見てさっきまでオロオロしてたくせに。
…でも、夢の内容は気になるな。
そう思って、及川とふたりして国見の話に耳を傾けていた。
｢…なんか、Aが手作り料理振る舞ってくれた｣
｢おー、いいじゃん。アイツなんでもできそうだもんな｣
…すげぇ、羨ましい。
そんな言葉を、気合いでゴクリと飲み込んだ。
未だに俺にがっしりと腕で巻き付いている及川は、何故かカタカタと震えている。
｢うん、すごいおいしかった。
金田一と矢巾さんが作ってくれたのをAが俺の寝床に運んで来てくれたんだけど｣
｢待て！それ俺と矢巾さんの手作りじゃねぇか！｣
…なんか、雲行きが怪しくなってきたな。
矢巾も気になって、国見と金田一の方に目を向けている。
｢…いや、Aが俺に持って来てくれたんだからAの手作りだよ。
それで、『美味しい？』って聞かれたから『うん』って返したら。凄い喜んでてさ。『まあ、金田一と矢巾さんが作ったんだけど』って言われたけど｣
｢…何で俺らがお前の飯作ってんだよ。
で、何でただ食ってるお前が幸せそうなんだよ｣
｢…俺の夢の中だからでしょ｣
いや、最後まで聞いても結局意味分かんねーじゃん。
聞いたのがアホだったわ、と思って着替えに戻ろうとしたら。
及川が今度は国見に向かって突進していったので、急いで首根っこを捕まえた。
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
