［121］__ 孤爪side ページ29
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▽ 孤爪side ▽
｢A！やっぱお前スゲーな！｣
体育館を出てスグにそんな声が聞こえてきたので、そっちの方に目を向ければ。翔陽がAに凄い目を輝かせて、Aの事を褒めちぎっていた。
…まあ、Aも満更ではなさそうだけど。
そんな彼の瞳の奥は、何故か少し濁っているようにも見えて。
どうしようも無く、それが気になってしまった。
｢ありがと、翔陽｣
｢おう！
俺も、もっとAみたいに、色々出来るようにならなきゃな！｣
｢お前にはあと百年早ぇよ、ボケ｣
そんな彼等の会話に口を挟んだのは、向こうのセッター。あの人、口悪いな…。
確かに翔陽の言ってた感じの人だ…。
そう思いながら、彼等から視線を逸らす。
Aともう少し、色々話したかったんだけどな…と頭の中でモヤモヤと1人考えていると。
｢研磨！｣
と、翔陽から名前を呼ばれた。
まだそんな声を出す元気が…、と思いながら振り返れば、彼はこちらの方に駆け寄って来てて。
何だろう、と思っていると。
試合はどうだったか、と質問攻めに合った。
本心を答えながら、おれは考える。
どうせなら、気になっていること、聞いておこうかな。
そう決めて、翔陽が話し終えたのを確かめると口を開く。勿論、他の人には聞こえないような小さな声で。
｢翔陽は、Aの事好きなの？｣
針のような声で小さくそう問えば。
彼はその質問に一瞬固まって、数秒後ボワッと顔を赤く染めた。
あ、答え聞かなくても分かるやつ…。
｢なっ、いや、どういう意味！？それ！｣
｢？ …そのまんまの、意味だけど｣
首を傾げてみれば、彼はいやいやいや、と手を顔の前で凄い勢いで横に振った。その顔で否定されても、全然説得力ない。
｢だっ、だって、アイツは男だしっ、なかっ、仲間だしっ…と、取り敢えず、違うからっ…！｣
…あぁ、烏野の人達にも�狠豊瓩辰討いβ里把未靴討襪鵑澄�
おれはそんな事を思いながら、ふわりと微笑む。
そんなんじゃ、他の人に取られちゃうよ、翔陽。
｢…男だと、好きになっちゃダメなの？｣
｢…へっ、｣
｢まあ、おれ的にはそっちの方がありがたいけど｣
そうとだけ伝えると、翔陽に背を向けた。
…まあ別に、そもそも男だから、とか悩む必要なんて無いんだけど。勝手に悩んでくれるのなら、おれもそっちの方が助かるし。
教えてあげないよ、翔陽。
…自分で、気付いてね。
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ゆん(プロフ) - おもしろくてすぐに読み終わりました(о´∀`о)続きが気になります😃更新頑張って下さい(*´∇｀*) (2022年7月6日 12時) (
レス) id: d0dd043faf (このIDを非表示/違反報告)
naonao(プロフ) - 更新待ってます！！！ (2021年10月29日 14時) (レス) @page37 id: d20e044f3d (このIDを非表示/違反報告)
MiSo(プロフ) - 続き楽しみにしています！！更新停止中ですが、再開したら無理せずに頑張ってください！応援しています！ (2020年7月12日 0時) (レス) id: 78c105b37d (このIDを非表示/違反報告)
ミューナ(プロフ) - お気に入り登録が819になってる…！ (2020年5月4日 8時) (レス) id: d5974347c1 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜 - 面白いです(*^^*)合宿の話とかすっごい気になります！更新頑張ってください、("⌒∇⌒") (2020年4月28日 15時) (レス) id: d570b5d827 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヒマリ | 作成日時：2020年4月27日 23時
