番犬くんのセンラさん

14 グイグイ系イケメン ページ14

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｢佑月ちゃんは部活入らんの？バスケ部おいでよ。｣

｢えへへ、私運動がからっきしダメなんですよね。だから、絶対足引っ張るので運動部は入らないです。｣

｢そっかぁ、じゃあバスケ部マネとかは？佑月ちゃんマネやったら頑張れる気ーするわ！｣

｢あはは、私なんかで変わります？｣




教室まで沢山話をして、仲良くなれた気がする。月崎先輩は優しくてたまに面白くて、話していてとても楽しかった。


関わりのない人と話すのが苦手な私でも、会話が途切れず楽しめたのは、彼のお陰だろう。羨ましい。



結局、月崎先輩は私の教室まで教科書を運んでくれて、とても助かった。




｢教室までわざわざありがとうございました！｣

｢いーえ、俺もお話してて楽しかったわ。｣

｢それじゃあまた、｣

｢あ、最後に1ついい？｣

｢何でしょう？｣

｢えーと、さっきからずーっと思ってたんだけど、月崎先輩じゃなくて名前でよんでほしいな♡｣

｢____え？｣

｢ほら、1回読んでみ？｣

｢___し、志、麻先輩？｣

｢うんうん、これからそう呼んでな！｣

｢は、はいぃ、｣

｢じゃあね佑月ちゃん、また話そな♡｣



最後にそう言って颯爽と帰って行った、つきさ、志麻先輩。

さっきの出来事に1人で心の中できゃーきゃー言って、顔を赤くしていると、チャイムがなって慌てて教室に戻る。









経験が浅い、いや皆無な私には少し刺激が強すぎるイケメンな先輩だった。




あざとく、語尾にハートがつくような、甘ったるい喋り方をすることがあるのは、センラにちょっと似ている気がした。









かるーく人物紹介3



月崎志麻


16歳
佑月たちの一個上の高2
学校内で1、2を争うイケメンで有名
それに加え、バスケ上手いとか、女子めろめろ
佑月気に入った
ちょっとグイグイ系

15 貴方の1番は譲れない→←13 思わぬ遭遇

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