潜入捜査官やまだ(×ym) (ページ19)

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『俺が…頑張ってきた事実……』

「始まりは、学校の先生の教えだったかもしれない…あるいは教頭先生の圧力。でも、今の君になるために必死に努力して足掻いたのは、紛れもない君自身だよ。

だから、やっぱりもっと、自分を信じてあげよう？

それでも、もしまた、自分を信じきれなくなって、どうしようもない気持ちに襲われたら、

俺を信じて。

君の言うことを誰も信じなくても、君が君自身を諦めそうになっても…

俺は、俺だけは絶対に君を信じるから。

君を信じて裏切らない俺を、信じて。」

『…………』

「なんてっ、////あれ？なんか自分でもなに言ってんのか分からなくなってきた…////」

『ぷ、笑』

「え？」

『あはは…笑……信じて信じてうるせぇな…笑』

「あ、う…////」

勢い余って長々と語ってしまったけど、

佐藤くんに笑われて一気に我に帰る。

でもやっぱり

『でも……何がなんでも、今までの自分を信じてやるって……そう思えたよ…笑』

「佐藤くん……////」

佐藤くんを信じて良かったって思った。

『……山田さん。』

「！名前……」

『高木くんに…ごめんって、伝えといてください……』

「え…？」

『あの日……彼が信じていたものを俺が壊してしまったから……』

佐藤くんや、教頭先生が逮捕された日

高木くんも大切なモノを失った。

信じていた優しい先生が、偽物だったという事実……

『今はまだ、あれだけど……ちゃんと、直接謝れる日が来るまで……』

「わかった。伝えておくね。」

高木くんも佐藤くんと同じように、今も苦しんでいるんだろうか…

そうだとしたら、

「じゃあ、今日はもう行くね？」

『うん、あ。』

「？なに？」

『…また、会いに来てくれる…？////』

早く助け出してあげたいな……

「もちろん！！」

『っ、はは笑 ////

てか……転校生の笑顔、ちょー可愛いのなっ♡笑』

「へ？！////」

『お世辞だよっ！笑////』

「なにそれ！！可愛いとか嬉しくないから！！言うならかっこいいとかにしてよ…！！////」

佐藤くんの晴れやかな笑顔みたいに、

あの優しい高木くんの笑顔が、

また見れるように。