第40話 ページ42
「たしかに、ハンターにはなりたいと思ってるわけじゃない
だけど、俺にだって欲しいものぐらいある」
「ないね」
「ある！」
キルアの言葉を切り捨てるように言ったイルミの言葉を被せるように吠えるキルア
Aはただその言葉に耳を傾け続ける
「今望んでることだってある！」
「ふーん
言ってごらん、何が望みか」
『．．．』
「．．．」
「どうした？
ホントは望みなんてないんだろ？」
「違う！！
．．．ゴンと．．．Aと友達になりたい」
『．．．！』
思ってもいなかったその言葉に
心からの言葉であろうそれに、Aは大きく目を見開いた
「もう、人殺しなんてうんざりだ
ゴンとAと友達になって普通に遊びたい」
「無理だね
お前に友達なんてできっこないよ
お前は人というものを殺せるか殺せないかでしか判断できない
そう教え込まれたからね」
「っ」
『．．．』
「今のお前にはゴン達が眩しすぎて測りきれないでいるだけだ
友達になりたいわけじゃない」
「違う．．．」
「彼らのそばにいればいつかお前は彼らを殺したくなるよ
殺せるか殺せないか、試したくなる
なぜなら、お前は根っからの人殺しだから」
『．．．』
そう淡々と述べるイルミに、レオリオが怒りを露わにする
「キルア！！
お前の兄貴か何だか知らねえが言わせてもらうぜ！
そいつはバカ野郎でクソ野郎だ！
聞く耳持つな！
いつもの調子でさっさとぶっ飛ばして合格しちまえ！
ゴンとAと友達になりたいだと！？
寝ぼけんな！
とっくにお前らダチ同士だろうがよ！！」
「！」
「え？」
「少なくともゴン達はそう思ってるはずだぜ！」
「そうなの？」
「当ったりめぇだばかー！
なあ、そうだろ！？A！！」
『！．．．ぇ』
突然のことで驚いて、レオリオをみた後にまたキルアに視線を戻す
目は合わず、代わりにこちらをじっと見つめるイルミと目があった
よくわからない、今まで感じたことがない感情だった
怒りのような、悲しみのような、喜びのような
とにかくよくわからない感情
それでも私の心には1つの答えが存在を主張していた
『．．．ぅん．．．
もちろん！決まってる！！
ゴンも！クラピカもレオリオも！！
キルアも！！
私の大切な仲間で！友達だ！！！』
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SHINKAI(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです！これからも作品をよろしくお願いします！ (2022年8月31日 0時) (
レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - HUNTER×HUNTERの世界観にあった文章でサクサク読み進めることが出来ました。とても面白かったです！ (2022年8月30日 23時) (レス) @page48 id: 1c5f686e4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年2月11日 4時
