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第21話 ページ23

『さて、と』


服に僅かについた砂埃を払いながら立ち上がり、目の前に佇む扉を見据える。
扉の上には何やら文字が刻まれていた。


『試練の道...?』


“その通り!“


『!』


部屋に設置されたスピーカーから突然聞こえてきた声。
どうやら声の主は3次試験の試験管らしい。


“ここは試練の道
 こちらが提示するいくつかの試練を乗り越えていってもらう“


『ふーん
 試練の内容は?』


“それは教えられない
 内容はその都度部屋に入ってから説明する

 理解してもらえたら、目の前の扉をくぐりたまえ!“


『(内容も、試練の数も分からないのか...

  ペース配分考えてかないとだなぁ)』


目の前の扉をくぐると、手狭な部屋に、三つの扉が並んでいた。


『ここは...』


“まず第1の試練は迷宮の攻略だ“


『迷宮?』


“五感を研ぎ澄まし、時には運で
 この迷宮を攻略したまえ

 間違った道に行けば行き止まりとなっている
 ではまた第2の試練の部屋で会おう“


『面倒だなぁ...』


ためにし3つ全ての扉を開いてみるが、全ての扉が同じような部屋につながっている。
扉の数は様々ではあるが...。


『なるほどねぇ
 (間違った道だとしても、部屋をいくつか通った後にわかる場合もあるのか
  引き返す時間もロスになる、と...)』


おまけに今の所どの部屋にもヒントらしいものは見当たらない。
五感やら運でなんとかなるほど単純な試練ではなさそうではあるが


『それも、“普通の人“ならだけどね♪』


焦りも動揺を微塵も感じさせないほど、強気な笑みを浮かべるAを、試験管であるリッポーは画面越しに眺めていた。


「...」



“「リッポー、次の試験Aが1人になるような事があれば
  わしに知らせてくれんかの?」“

“「会長に、ですか
  わかりました...しかし、何故?」“

“「秘密じゃよ
  ほっほっほ」“


「...会長、リッポーです
 試験番号100が試練の道に入りました」


“おお、試練の道か
 あやつも中々に運がないのう“


「どうしますか?」


“ん?
 そうじゃのう...わしにもその映像を送ってくれるか?

 それ以外は、特に何もする必要はない“


「わかりました」


“うむ、では引き続きよろしく頼むぞ“


「はい」


通話が切れ、リッポーは再度映像に目を向ける。

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設定タグ:HUNTER×HUNTER , ハンターハンター , キルア   
作品ジャンル:アニメ
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SHINKAI(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます!そう言って頂けるとすごく嬉しいです!これからも作品をよろしくお願いします! (2022年8月31日 0時) (レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
- HUNTER×HUNTERの世界観にあった文章でサクサク読み進めることが出来ました。とても面白かったです! (2022年8月30日 23時) (レス) @page48 id: 1c5f686e4f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:SHINKAI | 作成日時:2022年2月11日 4時

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