第15話 ページ17
「てなわけで合格者なし！
終了〜！」
試験は2次にしてまさかの結果となった。
合格者ゼロ。
この結果に受験者達は当然のように怒り始め、トードーという男が暴れ始めた。
しかしブハラさんの強烈な張り手により一瞬で沈められてしまう。
「言っとくけどね
私らも食材探して猛獣の巣に入ることだって珍しくないのよ
武芸なんて、ハンターやってりゃ嫌でも身につくのよ
注意力も未知のものに挑戦する気概もない
それだけで
十分ハンターの資格なしよ！」
『．．．』
メンチさんの言葉に、誰も何も言えず沈黙が流れた。
「それにしても
合格者ゼロはちと厳し過ぎやせんか？」
『！』
突然聞こえた声は上空を飛ぶ飛行船からのようだ。
そして、なんとその飛行船から誰かが地上に向かって落ちてきた。
舞い上がった土煙が晴れた先にいたのは1人の老人。
審査委員会会長でありハンター試験の最高責任者、ネテロだった。
そこから何やかんやあり、試験は再度執り行われることになった。
『．．．(相変わらず元気なじーさん)』
「それじゃあ新しい課題は、ゆで卵ってことで！」
そして受験者一同は飛行船でマフタツ山までやって来た。
「さぁみんな、崖下を覗いてみて！」
崖下にあったのはクモワシの巣だった。
クモワシの卵は世界でも入手が困難な食材に数えられ、幻の卵と呼ばれている。
卵を取るためには崖下に飛び降り、定期的に吹き上がる上昇気流を利用して上に戻る必要がある。
新たに行われた試験は、何人もの受験者をリタイアに追い込む結果となったが
Aたちはなんの躊躇もなく崖から飛び降り、無事に卵をゲットすることができた。
『ん〜！うま〜！』
「ああ！まさに幻の卵だ！」
ほっぺが落ちるほどの美味しさとはまさにこの事だろう。
「ああ、そういえば」
『ん？』
Aは口いっぱいに卵を詰め込んだままクラピカに向き直る。
「先ほど、襲ってくる豚の動きを止めたが．．．
あの時何をしたんだ？
殺気とは少し違ったような気がしたんだが」
「あ！それ俺も気になってた
あの豚、すげービビってたよな」
『ああ．．．
あれは昔からなんだよ』
「昔から？」
『うん
大体の生き物なら目を見るだけで従わせたり、さっきみたいに威圧できるんだよ』
「動物とコミュニケーションを取ることが関係しているのか？」
『さぁ．．．
ま、何かと便利ではあるけどね』
「ふーん」
「．．．」
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SHINKAI(プロフ) - 蒼さん» ありがとうございます！そう言って頂けるとすごく嬉しいです！これからも作品をよろしくお願いします！ (2022年8月31日 0時) (
レス) id: 9829dd467f (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - HUNTER×HUNTERの世界観にあった文章でサクサク読み進めることが出来ました。とても面白かったです！ (2022年8月30日 23時) (レス) @page48 id: 1c5f686e4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2022年2月11日 4時
