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28.夜兎の飯 ページ33

「あと、そろそろご飯の時間だし、食堂行こうか」


そう嬉しそうに話す神威さん。ご飯のことに関してはいつも無邪気である。というかさっきまで寝ていたのになぜ「ご飯の時間」とやらがわかるんだ。体内時計超正確かよ。


…それはさておき、ここでの食事について。

私は今まで、あまり大食いをしてこなかった。小さい頃を除いて。


小さい頃は、大人も驚くほどの量、ご飯を食べていたそう。しかし、歳をとっていくにつれて、当然羞恥心が芽生えるわけで。


女子であるにも関わらず、男子に負けず劣らずの食事量はさすがに、と自制心の元、食べる量を減らしていた。


つまり、ほぼ常に空腹状態で生活していたわけである。
…まさか自分が大食いの種族なんて思いもしなかった。


食べる量を増やしたことも、ここにきて力が格段に強くなった理由のひとつでもあると思う。しっかりとエネルギーを摂取しているから、という訳だ。


まぁつまり、これからは遠慮なく大食いができるということだ。種族を理由に。…というのもなんだが、実際にそうなので仕方がない。


「にしても、ここの料理の多さは毎度驚かされます。」


ふとこぼした感嘆の言葉に、神威さんは大皿にのった料理を口に掻き込み、ゴクリと飲み込んでからいった。


「なんていいながら、Aもいつも食べきってるよね。」


毎度の事ながら、食堂に来て料理を見てから食べ始めるまでの時間が恐ろしく早い。そして、たべきるのも。早弁する運動部もびっくりである。


…そう、今まで食事制限をしていたからといって、別に少ない量で満腹になるようになった訳ではなかった。夜兎の胃袋はブラックホールらしい。


こんな食事量で、宇宙で食材が足りるのかと何度思ったことか。この艦内も、人の重さよりも食材の重さの方が圧倒的である。


でも、もう彼らにとってこの量を準備することは当たり前なのであろう。食材の方も無くなる様子がない。
滞在した星で済ませる、ということもあるらしいが、今回のケースでは当然、それはできなかった。

__さて、空腹を感じてきたことだし、ひとまず私も食事をいただこうと思い、席に着いた。

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愛梨沙(プロフ) - 面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2019年12月23日 1時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!Twitterにもこちらにも感想を下さるなんて…!!更新頑張ります! (2019年8月16日 20時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Twitterでのとあるふぉです!飽さんの小説最高でした、、神威かっこいい、、!!応援してます!これからも頑張ってください! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ツナを食す夢猫さん» ありがとう…!!しっかりなんて…(∩_∩) 本当に適当に読んでくれて構わないからね! (2019年8月16日 16時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
ツナを食す夢猫(プロフ) - 飽さんこんにちは()飽ちゃんの文をしっかり読むことは少ないから小説を読めるのが凄く嬉しいです!更新頑張ってね!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: fb2e15c792 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月11日 18時

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