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24.力 ページ29

ちなみに、だが。私が普段外出するとき、本当に日光が強くて耐えられない場合はフード付きのマントを羽織っていたりもした。
だが、今ここではそのマントがないため、傘を借りている。

もちろん、銃が仕込まれている番傘のため、かなり重い。腱鞘炎になりそうだ。まぁ、はたして夜兎が腱鞘炎なんぞになるかどうかは分からないが。


しかし、傘を持っていると刀が使えない。やはり、これからもマントで行くべきだ、と決意。


「Aも夜兎らしくなってきたね。」


「…あまり嬉しくはないですが。」


武州の頃の仲間が、私が夜兎族だとわかって離れていくような人達ではないことはわかっている。
しかし、他の隊士達が怖がって真選組を離れていったら?または、私の力が暴走して誰かを傷つけたら?


ここ最近、夜はそんなことを考えては悩む、ということを繰り返していた。


真選組に迷惑はかけたくない。だからといって、大切な真選組を地球に置いて宇宙に出ることなんてできない。
そのためにも、ここで力の制御法についてを学ばなくては。


同族とともに戦う今、私の力は急成長している。まだ四日目だが、メタルスライムを何体倒したが分からないくらいの経験値だ。
その力をフルで使わず、抑えることが大切なのである。



なんてことを考えていると、いつのまにか周りの敵が全て倒し終わっていた。


「やっぱこの星には強い奴いないな。ねぇA、飽きてきたから俺と一戦闘らない?」


「おい団長、まだやんのかァ?まだ星全部を殺り終わってねェんだから…。」


「私も今日はもう遠慮しときます。」


「うーん、じゃあ明日だね。」


いや、そういう意味でもないんだが。
この人は本当に『労る』ということを知らないらしい。道理でブラックなわけだ。


ため息をつきつつ、歩を進めようと足を前へと出す。

しかし、睡眠不足のせいか、視界がぐらりと揺れる。踏ん張ろうとするが、傾く身体。



くるであろう衝撃に耐えるために目をきつく閉じる。
しかし、衝撃がくることはなく。なにか、暖かいものに包まれる。



___恐る恐る目を開けると、目の前にはキョトンとした神威さんの顔があった。

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愛梨沙(プロフ) - 面白いです。更新楽しみにしてます。頑張ってください (2019年12月23日 1時) (レス) id: cd2953f50f (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!Twitterにもこちらにも感想を下さるなんて…!!更新頑張ります! (2019年8月16日 20時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - Twitterでのとあるふぉです!飽さんの小説最高でした、、神威かっこいい、、!!応援してます!これからも頑張ってください! (2019年8月16日 18時) (レス) id: 7701c78eca (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ツナを食す夢猫さん» ありがとう…!!しっかりなんて…(∩_∩) 本当に適当に読んでくれて構わないからね! (2019年8月16日 16時) (レス) id: a32114e1fa (このIDを非表示/違反報告)
ツナを食す夢猫(プロフ) - 飽さんこんにちは()飽ちゃんの文をしっかり読むことは少ないから小説を読めるのが凄く嬉しいです!更新頑張ってね!! (2019年8月16日 9時) (レス) id: fb2e15c792 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年8月11日 18時

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