総北高校自転車競技部ただ1人の少女は紅一点であり、最強だった！？Second

58話 ページ15

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これが、御堂筋との出会い。

石垣先輩とはもうちょっと後だったかな…

その時の私は、中学一年生だった。

その日は、入学式で、バスで学校まで行っていた時だった。



「キミ、これ落としたで？」

『あ、ありがとうございます…』



丁度バスから降りようとした時に、男の人に話しかけられた。

この制服は…先輩？

先輩だと思われるその男の人は、手にロードバイクのキーホルダーを持っていた。

それは…！！私が鞄につけていたBianchiの[VIA NIRONE 7 DAMA BIANCA SORA]バージョンの限定キーホ！

ちなみにこのロードは自分の愛用ロードだ。

私は、男の人にそのキーホを渡してもらう。



『ほんまにありがとうございます！』

「…キミ、ロード好きなん？」



ロードのこと知ってるんだ…

私は、驚き、頷く。

すると、男の人はクスクスと笑った。



「Bianchiの限定キーホやろ？それ。たしか種類はVIA…」

『そうなんよ！！VIA NIRONE 7 DAMA BIANCA SORAやよ！！』



つい饒舌になってしまった私は、恥ずかしくて頬を赤らめる。

そんな私に、男の人は微笑む。

はっっず…



「もしかして、ロードとか乗ってるん？」

『あ、はい…』



私は、思わず答えてしまう。

私がそう言うと、男の人はキラキラとした目を向けてくる。



「ほんまに！？俺は石垣光太郎や。キミは？」

『えっと…星乃天と言います…』



私がそう言えば、男の人…石垣さんは驚き、目を見開く。



「キミが京都の姫かぁ…まさかほんまに居たとは。びっくりや。」

『あはは……』



ほんまにいたって…都市伝説だと思われてたのかな？


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