45話 ページ2
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それから私は、みんなが来るまで待っていたが、足の疲れもだんだん取れてきたので、自転車を漕ぎ出した。
峠が三つ…かぁ。
実は私は過度なアップダウンが苦手なのだ。
体力を消耗するし、何より坂が短くて楽しくないからだ。
私がはぁっとため息を吐くと、後ろからシャーっと自転車特有の音が聞こえてきた。
私がバッと振り返ると、巻島先輩と東堂さんが迫ってきていた。
二人は私にニッと笑いかけると、体をぶつけながら坂を駆け上がっていく。
「ハッハー!天ちゃんまたな!山頂で会おう!」
「天、後は任せるっショ!」
二人は振り返りもせずそう言うと、坂を登っていってしまった。
私が後ろ姿を呆然と見ていると、また後ろから自転車の音がした。
今度は誰だろう…
私が後ろを振り向こうとしたが、もうその自転車は私の隣に来ていた。
「天ちゃん、やっほぉー!」
『真波君…!』
私は、思いがけない真波君の登場に頬を緩める。
そんな私を見て、真波君も頬を緩めた。
「そんなに嬉しい?」
『勿論!』
私がそう言うと、めんくらった様な顔をし、顔を赤くした。
…ん?どした?
「天ちゃんはこれだから…」
『ちょっと!?私なにかした!?』
私が焦っていると、「そんなことよりー」とはぐらかされた。
「羽、出さないの?」
『あー…うん。実は出すの禁止されてて…』
そっか…真波君は知ってるのか。
少し焦ってしまった自分がバカだったよ。
私は気を取り直し、真波君に尋ねる。
『真波君こそ、どうしてここに?行かなくていいの?』
「いやぁ、天ちゃんと走るのが目的だったから、羽が出せないならなぁって。」
ほんと、自由気ままなんだから。
私ははぁっと息を吐いた。
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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています この作品はもう更新されないのでしょうか? (2022年5月10日 15時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なちや(プロフ) - 天ちゃん (2022年4月1日 4時) (レス) @page2 id: a1999f22f2 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)なちや(プロフ) - ニヤ (2022年3月31日 23時) (レス) @page1 id: a1999f22f2 (このIDを非表示/違反報告)
ふぃあろ(プロフ) - マルさん» ふっふっふっ…どうでしょうかね? (2021年3月11日 20時) (レス) id: 91505f2211 (このIDを非表示/違反報告)
マル - ええー!天ちゃん大丈夫かー? (2021年3月11日 20時) (レス) id: 80ebb61b8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ふぃあろ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/uekukz/
作成日時:2021年1月22日 20時