三代目死神が愛した＿＿。6【名探偵コナン×暗殺教室】

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　風見さんのおかげで木村も私達に気付いたようだったが、さっさとバーを出るよう酔ったフリをしてバーボンを促す。
　それに乗っかって腰に手を回してきたり、髪にキスされた時は驚いた。心拍数上がってしまったが、それは降谷さんに殺崎Aがバレてしまうかもと焦ったからだと思う。演技に熱が入りすぎてか、体も熱くなったが。

　バーボンに支えられながらバーを出る。最後、木村と目が合ったような気はしたが、気のせいってことにしておこう。うん。大丈夫かな、罪悪感抱いてそう。


「で、どうしてあんなに甘えてまで店を出たがったんです？」


　バーを出てから少し歩くと、寄り掛かっていた体をグイっと引き剥がされた。どのタイミングで離れればいいのか分からなくなっていたので助かる。


「木村さんと一緒にいた眼鏡の彼、あれは公安の人間です。私達を組織の人間だと認識していなくとも、素顔を見られるのは避けたかった。あの場で始末することも出来ませんしね」


　そう言うとバーボンは顔を強張らせた。組織の人間に部下の顔が割れたんだ。そういう反応にもなるだろう。まぁ、普通に考えて東都水族館で動いていたし、顔割られてても仕方がないところはあるけどね。ベルモットも多分見てる。覚えてるかは別として。


「木村さんがキュラソーの名を知っていることに疑問を持っていたみたいですが、それも公安の彼が教えたんじゃないですか？ 仲の悪い刑事部と公安部ではありますが、飲みに行くほどの仲みたいですし」
「……それなら、そうですね」


　ここで木村への疑いが払拭できれば上出来だったが、それは難しいため情報漏洩説を提唱させてもらう。殺崎Aを隠すためではあるが、その前に木村は一般人だ。風見さんに罪を擦り付けてしまうが、一般人を疑われるような位置にいさせてはいけない。


「てことでバーボン。私の家で飲み直しましょう」
「泊まっていっても？」
「えぇ、構いませんよ」


　木村と風見さんと鉢合わせるというハプニングはあったが、今日は休憩のために呼び出したんだ。降谷さんを解放するわけにはいかない。
　気を取り直して、降谷さんの接待再会だ。



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