…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも またもや ページ9

えっと…





どうすれば良いのだろう

初対面の人に話す内容にしてはおかしいし

だからといって何も言わないというのも変だし









「怪我はしていませんか？」





あらまぁ吃驚





『はい…ラプラスが助けてくれましたので

一番近いガラル地方まで運んでくれました』





肩に乗っているイーブイことゾロアークを撫で





『この子のお陰で荷物も手元にありますから』





改めてお礼とキスを頬に送ると

ゾロアークもキスを返してくれる





「随分と懐いてますね」

『ずっと一緒にいますので』





目の前の人に擦り寄っていたジグザグマは

ひとつ跳ねると私の腕の中へと入り

甘えてきた





「こいつらの世話をしていたみたいですし

君が無事と言う事も報告しなければなりません」





また傘を構えると









「一先ず、俺の家へ行きましょう」





驚きの提案をされる





「取って食いはしませんので安心してください

家には妹もいますから」





確かにそれなら安心だが

…良いのだろうか





『…今日だけ、お世話になります』

「今日だけ…ですか」





クスリと笑い私を傘の中へと入れる

なるべく触れないようにしてくれているので

これではこの人の肩がずぶ濡れになってしまう





『濡れてしまいます』





距離を詰めて傘をそちらに傾ければ





「ありがとうございます」






お礼を言われてしまった

…お礼を言うのは私の方なのに





『こちらの台詞なのですが』









またもや笑われてしまった

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