…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも やばい ページ32

ワイルドエリアへ





行こうとも思ったけれど

流石に濃いデートをしたばかりなので

精神的にも体力的にも疲れていた





だからと言って

じっとしているのも勿体ないので

まだ行ったことのないシュートシティに行こうと

足を進める





首が痛くなるほど高いタワーは目を引く

オーナーがダンデさんで

トレーナーがより高められる場らしい









そんなタワーを見ていると

赤い風船が目に入った





頑張れば届かないわけでもない





軽く助走をつけ

羽でも付いているのかと言われるほどに

自信満々に羽ばたく





『お願いね』





エーフィこと、ゾロアークを高く投げ

その口は見事に風船の紐を咥えた





音を鳴らしながら地面へと着地し

両手を広げゾロアークを迎え入れると

少しの振動と温かさが両腕に広がった









『これは君のかな？』





周りにいた唯一小さい子に聞けば

お礼と共に返事をしてくれる





その子に手を振りながら見送り

そこでふと気付いた









やけに視線を感じることに









「み、見た！？今の！」

「見た見た！凄かった」

「翼があるように見えた」

「ジャンプ力やばくね？」

「つかあの人めっちゃ美人じゃん」

「モデルか？スタイル良いし」

「でも見た事ないぞ」

「ねぇ誰か今の撮ってない？」

「カメラカメラ、写真撮ろ」

「私も撮ろ！」





…これは









やばい状況なのではないだろうか





いや









そうに違いない

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