…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも 良い奴 ページ31

そのまま





寝ることもなく陽は昇り

ゾロアークが帰ってきた所で

遅めの朝ご飯かつ、早めの昼ごはんを食べる

いつもの如く木の実と野菜のサンドを齧った





ある日突然



















私の体は肉と魚を受け付けなくなった









コイキングの刺し身を見た辺りだっただろうか

働いている時

厨房で生きているコイキングを捌く光景を見てから

食べても吐き気に襲われて

トイレに駆け込む様になった





元々食べられなかったわけでも

嫌いだったわけでもない

むしろ好んでいた気がする





自然の原理なのに

生きていくために必要なのに

頭では分かっていても

身体は違っていた









ポケモンの近くに居すぎたのかもしれない









その魚がポケモンでないとわかっていても

食べれば吐き気に襲われた

肉に関してはもっと酷い

見ただけでも恐ろしく感じてしまう





克服しようと何度も食べてみたのだが

やはりダメだった





いつしかそれも諦め

木の実と野菜だらけの生活を送っている





体に支障はない

必要ならサプリメントを飲めばいい

そうやってここまで生きてきた





それに付き合わせているゾロアークには

本当に悪いと思っている









そんな考えをしていたせいか

ゾロアークに頭を叩かれてしまう





『ほんと…お前は良い奴だよ』





そうだ





ポフレとポフィンを作ろうか









もちろんお前の好きなやつをね

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