…だったのに【ポケモン剣盾】

いつも さも ページ26

何やかんやで









初めてワイルドエリアへと来た





所々でトレーナーや

キャンプをしている人を見かける





ポケモンが暮らすには

うってつけの場だろう





『最近は付き合わせてばかりだったし

お前も好きなとこに行ってきな』





肩から降りると一瞬にして姿を消し

微かな音と共にゾロアークは立ち去る

私も歩き出した





ポケモンと触れ合いながらあちこちを回り

キテルグマの群れで戯れていた時だった









「君！大丈夫か！？」





誰か危険な目にでもあっているかと

当たりを見渡すが

周りには私と叫んだ人しかいなかったので

きっと私の事を言っている





『…大丈夫ですけど』





不思議な顔をしながらそちらを向けば

相手も不思議な顔をしていた





「怪我をしていないか？」

『はい』

「襲われてもいないか？」

『はい』





しばしの沈黙が流れ









「何をしているのだ？」





キテルグマの頬を撫でながら

さも当然かのように告げる









『遊んでいます』





ぱちくりと瞬きをしたかと思えば

次の瞬間には大爆笑しだしたので

大丈夫かと少し心配してしまった





「いや、すまない

君がさも当然かのように言うものだから」





どこかのパーティーにでも行くのか

…と言いたくなる服装は

ワイルドエリアとはなんともミスマッチだ





『あの、』





取り敢えず名を問おうと口を開く









けれどその声も









「キャァーー！！」

「う、うわぁぁぁ！」









誰かの叫び声に消されてしまった

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