妨害_2 ページ13
(本当に、このフロアには…公安の人間はいなかった、ってこと…？あるいは…)
今は、五十嵐の事務所前の自動ドアをLOCKしている状況だ。
公安の人間ならそれを外すことも可能なはずだが、
いや、予め掌握していたのかもしれないが、
…自動ドアの外から入ってこれないという可能性も、考えられた。
そんなことを考えている自分に、
複雑そうに眉を寄せるA。
不本意ながら、
それでもどこかで、公安の人間を期待していたのかもしれない。
こっちのテリトリーだ。
などという、降谷のセリフ。
他の部署など寄せ付けない、特殊な部署。
それでも――。
自身の考えの浅さに、
Aは、もう一度自嘲気味に笑みを浮かべたと同時に、
男が口を開いた。
「とりあえず、このままじゃ動けないので――」
ピシュ…ン…
『…っ…』
小さな音とともに、
ガクッと膝をつくA。
その左足首からは、血が滴り落ちている。
とっさに避けたものの、
銃弾をかわしきれなかったようだ。
「…！！」
ただ、口をパクパクさせ、声にならない声を上げている五十嵐の横で、
男は表情を変えず、Aを撃った銃を再び五十嵐のこめかみに向けた。
「変な真似をされると困りますから」
『…チッ…』
小さな舌打ちとともに、
座り込んだ体勢で男を睨みつけるA。
万が一に備えて、防弾チョッキは身につけている。
しかし、足首を撃たれれば何の意味もない。
動けなくするため、足を狙う。
国家テロのためか。
訓練された人物のようだ。
『ご丁寧にサイレンサー付きなのね』
「…」
『…で？仲間と連絡が取れないのにどうするの？』
「あの爆弾、…それに、通信の妨害。
…妨害電波でも流してるってことですか」
『さぁ、ね』
足首を撃たれながらも、
挑発的に男に言葉を投げるA。
サイレンサー付きの銃の発砲音だ。
外には聞こえていないはず。
つまり、内部の状況を知る人間はいない。
(…部屋の先のドアはLOCKされている。
仲間とも連絡が取れない。
他の仲間は…おそらく既に拘束されている。)
だとすれば、
被害者は最悪、3名で抑えられるはずだ。
五十嵐、そして、A自身を入れて。
もちろん、――考えたくもないが。
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white12(プロフ) - 開設しましたらお知らせしますね！ぜひ、高さんが描いて下さった夢主ちゃんを見てみたいです！ (2020年2月16日 12時) (
レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - 高さん» コメントありがとうございます。な...なんと、そんな嬉しいことがあって良いのでしょうか...。本作を読んで頂けているだけでも嬉しいのに、イラストを描いて下さったなんて本当に嬉しいです！実はtwitterはやっていないのですが、この機に...とも考えておりまして。 (2020年2月16日 12時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
高(プロフ) - 夢主さんのイラスト勝手に書かせていただきました笑作者様見ていただきたいんですけどツイッターはやってないですか？ (2020年2月16日 12時) (レス) id: 9e0ac4ae00 (このIDを非表示/違反報告)
white12(プロフ) - fujizakuraさん» 本作をお読みいただきありがとうございます。公開が遅くなり申し訳ありません。(8)は既に公開済みですので、引き続きお楽しみ頂けますと幸いです。 (2020年1月31日 14時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
fujizakura(プロフ) - 【８】がパスワードがかかっていて見れません (2020年1月30日 17時) (レス) id: 21ccb35895 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：white12
| 作成日時：2020年1月20日 8時
