認めるしかないだろ。_7 ページ20
『…離して、くれない?』
「最初はただ、心配なだけだった。
…下心もあった。
でも、ふっと急に頭に浮かんで離れなくなって、急に心配になったり、安心したり…
俺が怪我したかもしれねぇって、
震えてんのにマンションの前まで来てたって聞いて…心配なのに、嬉しいとか思っちまったり…」
『――何…』
「強がって、葛藤してるみてぇな姿みて、
放っておけなくなったり」
『何言って…』
手首を掴んでおきながら、
Aとは視線をわずかに外して言葉を続ける萩原。
Aの顔には未だ不快そうな色が浮かんでいる。
「俺は嘘つきじゃねぇから」
『は…?』
「…だから、こんなの…、認めるしかねぇだろ」
『何を――』
急に真剣な顔で自身を見つめてきた萩原に、Aは口を噤んだ。
「俺は、月島のことが好きなんだって」
123人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
white12(プロフ) - なーこさん» またまた嬉しいコメントを頂きましてありがとうございます。どうにも回りくどく書いてしまう癖があるのですが、そう言って頂けて本当に嬉しいです。由紀さんの登場はRain執筆中からの計画でした (笑) 次回作は未定ですが、今後もご愛読頂けましたら幸いです。 (2019年12月20日 16時) (レス) id: b6a71bc5a9 (このIDを非表示/違反報告)
なーこ(プロフ) - 完結おめでとうございます´`*会社の為、隠忍自重する夢主が時折見せる弱さや脆さに萩原さんの言葉が染みて溢れ出すのを繊細に描いていたのが読んでいてじわっときました...。そして由紀ちゃんの登場は嬉しすぎるサプライズです!(笑)また次の作品も楽しみにしてます*。 (2019年12月20日 0時) (レス) id: e08e419bfb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:white12 | 作成日時:2019年12月12日 17時