読んでてたまーに気になること

鈍感一瞬難聴系ヒロイン ページ20

”ークラスメイトA視点ー

『せんぱーい！』

突然だが主人公ちゃんと、彼女が慕う先輩は相思相愛だ。
ただただ、間違った時間に間違った場所に居るような人達なのでお互いの思いはすれ違うか、そもそも届かないと言うなんとも悲しい出来事しか起こらない。
それがゆえにまだ両片思いの段階にいる。

よく二人を知らない人物は１００人中１００人が、あぁ、付き合ってるんでしょ、と答えるほどに仲がいい。
とてつもなく、仲がいい。

そう。それなのに気づかないのは二人がとてつもなくタイミングが悪いから、それだけなのだ。


ほら、見てみろ。
こんな風にただのクラスメイトAくらいにしか思われてない俺が偶然彼らを駅で見かけたという確率の中、先輩の方が主人公ちゃんに告白を…
あ、電車きた。

パクパクと口が動いているのが見えるが、電車の騒音と通り風によって主人公ちゃんの気がそらされてしまう。
顔を赤く染めた先輩さんは主人公ちゃんに少し心配されながら電車に乗り込む。

「かわいいなぁ…」

先輩さんはボソリと無意識に呟いたのだろうか…
確かに俺の意識は彼らに集中していたとはいえ隣のドアに立っている俺に、それもこの人だかりの中で、聞こえるくらいの音量で。

ん？と言いたげな表情で彼に振り向く主人公ちゃん。
少し不憫に思えてきたものの、俺にはどうすることもできまい。
付き合い始めるまであとどれくらいかかるのだろう…

彼女または好きな人には一定以下の音量の言葉は聞き取れない系だろうか…


ー後日ー
幼馴染に”デブ”と呟いてみたらタコ殴りにされました。
つまり、少なくとも悪口は聞こえるらしい。”

　
鈍感一瞬難聴系ヒロインちゃんでしたー。
(病気の方ではなく、都合の悪いことは聞こえない系の子の事です)

なんども聞き直していたら多分それは耳の何かがおかしいので、速やかに耳鼻咽喉科に受診することをお勧めいたしますー。
とも、言い切れないのがこのページでの矛盾。

日本語であれば正直何の問題もなく聞き取れるものの、私の場合例えば日常的に使っているはずのドイツ語が聞き取れない。
人混みの中だと読唇術でも使ってる？ってレベルで口をガン見しなければ理解できない…

　
(クラスメイトAは幼馴染が好きだということ、わかっていただけたら嬉しいな。)

　
　

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