【H×H】幸福と不幸【短編集】

＊ ページ31

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ヒソカは取り敢えず後回しにするとして…





『キルアと兄上の居場所は私にも分からないよ』



イルミ「携帯繋がってんじゃないの？」



『一応連絡は取れるけど…』



イルミ「じゃあ聞いてみてよ」




私は冷や汗をかきながら、イルミと目を離せずにいた。



きっとイルミの目的は、キルアを連れ戻す事じゃなく、アルカちゃんを利用する事。



それを悟られないように、アルカちゃんと一緒にいるキルアの居場所を聞いたんだろうけど……







残念でした！私はイルミの目的知ってたもんね！







私は携帯に文字を打つフリをし、チラッとクロロの方に視線を移した。





兄上は……





『あーー………』


クロロ「？」





…強いしいっか！←





クロロはこの2人と違って阿呆じゃない。
あのバケモノ級の強さを持つ兄上に襲いかかって倒そうなんて、それこそ体力の無駄遣いだしね。




流石にクロロでも、勝てないと分かっている相手とは戦わないでしょ。




兄上には連絡し、携帯をポケットの中に入れた瞬間








ガシッ




『っ‼⁉』


イルミ「……」




イルミの能面が私を見下ろし、威圧する。




イルミ「……嘘吐くの下手だね」

『う"っ…;;』←



そしてイルミはいとも容易く携帯を奪い、何かを打ち込み始めた。



しばらくして、ポイッと私の方に携帯を投げられたためそれをキャッチする。





送った内容はこうだ。





「キルア、今何処にいる？

アルカに用があるんだけど…」




………………ん？




「アルカ」




あ、イルミさんお疲れ様です←




するとすぐに返信が返ってきたため、私はイルミに携帯を投げ返した。




イルミ「………あ、しまった」



『乙！』←




そのメールの内容とは、




「Aはアルカのこと「アルカ」って呼ばねーよ


誰だお前」




めっちゃ警戒されとるぅーーーwwww←




イルミ「……殺すよ？(殺気」

『スミマセンデシタ』((←

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