【HxH】私の捕食対象は。5【キルア】

クラピカ ページ10

明日から、遂に私達が見つけた4つの念のこもった商品の競売が始まるらしい


しかし、私達にはまた次の目的ができてしまった



「本当は行きたいけど」


『さっきまでの件があったから』


「クラピカに会って念を教わらなきゃな」


「何だ連絡取れたのか」


レオリオは驚いた顔をしている


朝までは全く繋がらなかったクラピカに連絡が取れたのだから、当然の反応だろう


私達より歳が近く、何かと気が合っていた2人だから、彼も早く会いたいだろう


「待てよ、今念を教わるって言ったか？」


「え、うん」


「何でだよ、アイツだって念を覚えたの最近だろ？！」


「ああ


それでもクラピカは旅団の1人を倒してるんだよ」


「・・・マジか？！」


「何か秘密があるはずなんだ


念にはさ


経験やパワー以外の、念特有の強さがね」


そう、私達がまだ知らない次の領域がある


そこに、クラピカは先に足を踏み入れた


彼の一族は戦闘民族だ


そういった類の潜在能力の高さは目を見張るものがある


キルアの才能も、ゴンの天性の感も一目を置くが


彼のソレは怨みや執念だけではない、カリスマ性とでも言うべき何かがあると思う



そういう人って、輝いて見える


そういう意味では、俺の周りにはキラキラ輝く人が多い


俺は、皆からはどう見えてるんだろうか


くすんで見えてはいないだろうか


―――ブルルルルル


―――ピルルルルル


「クラピカ？」


『俺もだ


ちょっと出てくる』


ゴンの携帯にはクラピカから、俺の携帯には父様からの連絡が入った


内容は、クロロ様からの依頼で“旅団の死を捏造する”仕事を請け負ったというものだった


まさかとは思うが、何か関わっているのではないかと問い詰められたのだが


そこはやんわりと否定しておいた


少なくとも俺達4人は関わってはいない


関わっているとしたら恐らく・・・




鎖野郎(クラピカ)だ




父様はハンター専用サイトを


私は仕事用の個人アカウントからいくつかのサーバーを経由し、とある動画を誰でも見れる動画サイトに一般人向けで拡散して欲しいとの事だった


幸い動画データは既に完成している


それなら数時間で終わるだろう


『分かった


すぐ取り掛かるよ』


ゴンは電話中だろうし、キルアにでも電話で寝ると伝えてから仕事に取り掛かるとしよう





―――はいはーい、電話終わったか？―――

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