【HxH】私の捕食対象は。5【キルア】

クラピカ ページ9

レオリオとゼパイルさんはちゃんと合流でき、すっかり打ち解けているようだ



「お前らも飲め！」


ゼパイルさんが飲め！とAに手渡したのは・・・


『あっ、これ・・・』


「それなら甘いし飲めるだろ」


「お！Aも一緒に飲むかー！！」


完全に酔いつぶれたおじさんの絡み方だ



「あーーーー！！！」


辺りにキルアの大きな声が響いた


「Aに酒渡したの誰だよ！！！コイツ酔うからダメだって！！


お前も！渡されたからって素直に受け取るなよな！！」


キルアはAから例のお酒を取り上げる


(間違ってもレオリオやらゼパイルに膝枕してーなんて言わせるわけいかないしな)




それから3人はレオリオとゼパイルさんにこれまで何があったのかを話した


「おめーらよく無事で帰ってこれたな


Aがいて良かったぜ」


「幻影旅団ってのはそんなにヤバい連中なのか


・・・にしたって、嬢ちゃん頑張ったじゃねーか


あんときは今にも泣きそうな面してたのにな！」


ガハハハハ！と笑うゼパイルさんと、『やめろよ！』とそっぽを向くA


「ほんと人間らしくなったなーA！


試験の時なんか、キルア並みにスカしてたもんなァ」


「あ？レオリオ、それどういう意味だよ」


「あーーっと！


そういや、その格好も懐かしいな！！


初めて会った時の服装じゃねーか」


『そうだよレオリオ


俺のお気に入りで、お仕事スタイル』


人並みにいじられるようになったAは、酒の入った2人とも楽しそうに会話をしている


試験の時は、まだレオリオやクラピカには一線を引いているようだった彼女は


少し離れていた隙に随分と親しみやすい性格になったようだ


笑い方が更に子供らしく、明るくなったように感じた


「そういや嬢ちゃん、なんで急に男の格好なんてしだしたんだ？


折角可愛かったのになァ」


『かっ、かわ・・・？！//


いっ、色々ワケありなんだよ！！！


そのうち着替えるって・・・！』


ゼパイルの“可愛い”発言に照れたように顔を染めるAだが、しっかり声のトーンと話し方は男装仕様だった


くすぐられても


からかわれても


照れても


一貫して変わらない彼女は本当に徹底している


それはキルアの訓練とはまた違った訓練が行われていたからだ



彼女にはスイッチがあるらしいのだが、それはまた別のお話・・・


「それはそうと、明日は朝イチから競売だぜ


オレはもちろん行くが、お前らどうすんだ？」

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