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ヴァンパイア ページ45

ーーーバリバリ



ーーーポキッ パキッ



教会には何かが折れる音、噛み砕く音が響いている



そこに生きている人間はもう居ない



『ごち・・・そ、さ・・・さまでした』



そこに転がっている


先程まで人だったモノは


既に欠片も残ってはおらず


そこには、赤黒い血溜まりができているだけだった











ーーーーーキルアside




「ねえ、キルア」


「・・・ああ、わかってる


静かすぎる


もっと何か、話し声なり騒ぐ声がしてもいいはずだ・・・


目当てのヴァンパイア(ブツ)が手に入ったなら尚更な」



「もしかして、Aがもう・・・!!」



“やっつけた”



パッと明るくなったゴンの表情に思わず口角が上がる



「もしくは、Aに何かあったか・・・だ」



なのに、どうしても嫌な予感が頭から離れない



「Aならきっと大丈夫だよ!」



オレの顔を覗くように目を合わせるゴンも


笑ってはいるがどこか緊張した面持ちだ


絶で気配を絶ちながら大きな扉を開ける



「うっ・・・!


これ、血の匂いだ」



「ああ、しかも新しい」


「でも、Aんじゃないよ!」


ゴンのこの一言で、一気に緊張が解けていく


「よし、それでも警戒は解くなよ、ゴン」


「うん!」












ピリピリとした空気の中、一つ一つ扉を開けていく2人



「ここもだ




・・・誰もいない」



部屋を見渡せば、確かに先程まで人がいた気配はする


散乱した本棚


何かの薬品を作っていたであろう机にはビーカーやフラスコなんかが磨かれて置いてあり、ホコリが積もった形跡はない


机に垂れた液体を指につけ、ぺろりと舐めてみる


「ふーん、毒ではないみたいだな」


ーーーキルア!


遠くから叫んだゴンの声が廊下に響き渡った





「どうした!ゴン!!」


全神経を脚に集中し、ゴンの元へ駆けつけると


「ココだよ、キルア・・・」


そこには俯いたまま動かないゴンの姿があった


「・・・1番血の匂いが強くて


ここは最後にしようって思ってたんだけど・・・」


俯くゴンの視線の先には


大きな扉


その隙間から、おびただしい量の血が流れ出ていた


「血の匂いで匂いは分からないんだけど


Aの声が、一瞬聴こえた気がしたんだ





俺達を呼ぶ声が・・・ここから」

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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時

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