【HxH】私の捕食対象は。5【キルア】

誘拐 ページ41

―――ゴンside



クラピカに念の修行をみて欲しいと頼んだのを断られ


ウイングさんに連絡をしたオレは、ようやく必殺技のしっぽを掴みかけた



「ゴン！Aが攫われた！」



キルアの取り乱した声が聞こえたのは、そんな時だった


さっきまでキルアとAと3人で話をしていたのに


慌ててAの部屋に行くと、Aにしてはグチャっと散らかった部屋と


珍しい色の猫を抱えたキルアがいた


猫を抱きしめるキルアは


どこか苦しそうな


いっぱいいっぱいの顔をしていた


キルア曰く、変わった色の猫の正体はAの開発途中の念能力だったらしい


Aの眷族である猫のあとを追うことになったオレ達は


何かに呼ばれているような素振りをする猫を必死に追いかけていく


屋根の上を伝ったり、狭い路地を通ったり、本当の猫みたいだ


やがて、猫が足を止めた場所は


「ここ・・・教会かな？」


「よく見ろよ、ゴン


十字架が逆さになってやがる」


「待ってキルア！！それってまさか・・・！」


そう、Aがいつか話してくれた


悪魔崇拝者の集まり【希望の扉(デモンズゲート)】



そこにはAのお母さんに酷いことをした人達がいるはずだ


そこにはプロハンターであるお母さんよりも強い人がいるはずだって、Aは警戒してた


それなら、オレ達だって十分に警戒した上で動かないといけない


・・・難しいことはオレにはわかんないけど


でもきっとキルアならいい案が思い浮かぶはず


「キルア、Aをここから連れ出そう」


「ああ・・・！ぜってー助ける



っておい！！おまっ、正面から行くバカがあるかよ！！」


「・・・あり？」


正面突破しようとするオレの腕を引っ張り、慌てた様子で怒るキルアはすっかりいつものペースだ


うん！キルアはこうでなくっちゃね！


大丈夫！きっと助けるよ


2人とも必ず・・・！

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