オークションへ ページ33
そして迎えたオークション当日
『わっ・・・2人ともすごく似合ってる!』
準備を終えたゴンとキルアはタキシード姿で現れた
見慣れない2人の正装に胸躍らせるAだったが
向かいにいる2人はなにやらちょっと納得が言っていない様子
「で、なんでお前までタキシードなんだよ!ドレスだろフツー」
『いや、なんか恥ずかしくて・・・』
「Aがドレス着たら、可愛いと思うんだけどなー」
『うぅ・・・』
「時間ならまだある
準備はしたんだろ?
着替えたらどうだ?」
不服そうな顔のキルアと、残念そうに眉を八の字にするゴンに加え
ゼパイルさんにまで背中を押されては断るわけにもいかず
部屋に戻ると用意していた青いパーティードレスに着替える
髪をまとめ、青いリボンを結ぶと、ミトさんに貰ったグロスを塗り、外へ出た
低めのヒールがコツコツと鳴る
『やっぱりちょっと恥ずかしいな・・・』
普段はラフな格好をしているせいで、正装というのは恥ずかしい
「わぁ!A、やっぱりすごく似合ってるよ!
ね、キルア!」
「ああ
タキシードなんかより断然いいじゃん」
『あ、ありがとう//』
早速タクシーに乗り込み、会場へ移動する
ゴンは着慣れないタキシードの蝶ネクタイがどうやら気になるようでずっと触っている
それに対してキルアはというと・・・
「お菓子売ってっかなー」
と、ポケットに手を入れていつも通りだ
キルアほどの家柄ともなれば、スーツやタキシードを着る機会も多いのだろうか
なんて2人を見ているうちに、目的地に到着していた
「おお〜〜〜」
会場は広く、各地の富豪たちが正装をして競売が始まるのを今か今かと待っている
そこに見知った顔が2つ
「「ん?」」
「おっ」
『あ』
フェイタンとフィンクスだった
それに気がついた時のキルアとゴンの反射神経は世界記録モノだった
2人をフィンクスが追う
『私、置いてかれるの2回目かも』
「なら追えばいいネ」
次の瞬間、私の体がふわりと宙に浮く
『ん?!』
フェイタンが私を小脇に抱えたのだ
状況を飲み込んだその時、ものすごいスピードで走り出しあっという間に皆に追いついた
「忘れ物ヨ」
ボロボロになった私を見て、先に来た皆はバツの悪そうな表情を浮かべている
にしても、もう少しいい運び方はないものか
降ろしてもらうと、乱れた髪を整えた
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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時