作戦開始 ページ24
「アンタは？」
キルアはなにやら誰かに指示を貰ったらしい
電話を切り、消え入りそうな声で何かを話したと思ったら
キルアの視線の先で誰かが手を挙げた
それを見たキルアの顔が綻ぶ
ウキウキしたような、おもちゃを見つけたような顔だ
『あれ誰？』
「クラピカの仕事仲間だってさ
それもすっげー地獄耳！」
成程、私達にサポート役を回してくれたのか
『それならここに潜伏してるかしてないかの判断は任せられそうだね』
こくりと頷いたキルアを確認してから、新しい仲間に声をかける
『私、Aって言います
今からそちらに移動するので、その間に私達以外の人間が話をしていたり動いている音を拾えますか？』
キルアの視線の先の人物が下ろした手を再び挙げた
「よし、行こう」
―――――
「貴女がAちゃんね
私はセンリツ
クラピカから話は聞いてるわ」
女の人だ！
仕事仲間とはいえ、クラピカが個人的な事で誰かを頼るとは
しかし能力的にはとても有能だ
そして何より落ち着いている
2人はいい組み合わせなのかもしれない
『あの、クラピカをよろしくお願いします』
「え？ええ
こちらこそ」
女2人の間に挟まれ、どうすれば良いのかとキョロキョロするキルアに軽く謝り、任務に戻る
『で、どうでしたか？』
「雨音で内容は聴き取りづらいけど
確かにあの敷地内で話してる声がする
足音からして相手は５、６人
女も混ざってる
こちらとは反対側に向かってるわね」
キルアは耳に手を当て、耳を澄ませている
「すげーな
オレ達も鍛えてる方だけど全然聞こえねー」
「そういう能力だから」
『いい能力ですね』
「そう？ありがとう
それにしても、クラピカも相当切羽詰ってるみたいね
あたしにまで協力を頼むなんて
本当は全部一人でやりたがるでしょ？あの人」
その通りだ
長い付き合いという訳でもないだろうに、よく理解している
「ああ、ああ確かにね
そういう意味では誰かさんも一緒だけどさー」
ジト目でこちらを見たキルアの視線に気が付いたA
『ん？』
雨の音で話の全ては聞こえてこず、小首を傾げるとセンリツさんはふふっと笑った
「貴方、まさか殺し屋さん？」
キルアの足音の静かさにセンリツさんがキルアの職業を当ててきた
「じゃあAは？なかなかだと思うんだよね」
『私はいいよ
恥ずかしいし』
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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (
レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは！ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー！！ (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みこ | 作成日時：2022年8月3日 7時
