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作戦開始 ページ23

『ん?準備ってレインコート?』


「ああ、髪も隠れるし


闇に紛れるにはこの方が都合がいいんだよ」


私には準備は特に必要ない


目立つ髪色を隠すために帽子を深く被り、いつもの仕事着に着替えただけ


『ねえキルア』


「?」


『前回は手土産もあったし、何とか2人を旅団から離せたけど


今回はきっと無理だと思う


だから、無理だと思ったらすぐ私を盾にして逃げて』


殺されることの無い私は、みんなの盾になるべきだ


ただでさえまだキルアの両足の傷は癒えていない


「そんなヘマしねーよ


女盾にして逃げるなんてダッセー真似出来るかよ」


キルアの顔はいつになく真剣だ


『でも!』


「そもそも見つからなきゃいい話だろ」


『そう、なんだけど・・・』


「行こーぜA」


『うわっ』


準備の整ったキルアに勢いよく肩を組まれ、バランスを崩す私に


彼はどこか楽しそうに笑いかけた



―――――



『んー?ここで合ってるよね』


「ああ、そのはずだ」



私たちの目の前に広がるのは、昨日とは違う景色


『私、2人のこと走って追ったから分かるけど、こんなに建物多くなかったと思うんだよね』


「オレも覚えてる


昨日は明らかに無かった建物で密集してる」


『とりあえず、下手に動かずに1回クラピカに話した方がいいかもね』


「だなー


罠にハマって音信不通なんて最悪だし」


―――ブツッ


『クラピカなんだって?』


「安全なとこで待機だと」


『何かいい案でもあるのかな』


「さあな」


私達は手頃な廃ビルの屋上に登ると、そのまま片足を立てて座り込んだ


ゴソゴソとバッグを漁るA


『はいコレ!』


Aの手にはエナジードリンク


「おー!サンキュ」


情報屋に尾行と張り込みは付き物だ


何日張り込むか分からないようなことも多い為、基本的には都合よくカロリーを摂取出来る食べ物か飲み物を持ち歩く


今回は必要ないかとも思ったけど、念の為持っていてよかった


「おま、随分緊張感のない座り方するな


なんかあった時、それで動けんのかよ」


信じられないといった表情のキルアは、腰を床につけることなくしゃがんでいる


『片足が地についてれば問題ないよ


休めそうな時は休まなきゃね』


私達はお互いに聞こえるか聞こえないかくらいの声で雑談を続けた


エナジードリンクが無くなる頃、キルアの携帯が鳴った



「もしもし?」

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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時

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