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覚悟 ページ19

「今ならアジトも分かる


もちろんもう逃げてるかもしれない


その確率は時間が経つほど大きくなるぜ


動くなら早い方がいい!」


上手い


クラピカを焦らせて、考える時間を与えない


詐欺師の常套手段だ


自分は詐欺に引っかかるくせに、口だけは立派な詐欺師だ


「どうする?


やるならすぐだ!!考えてる時間ないぜ!」


クラピカはキルアの煽りにも冷静に思考を巡らせる


「確かに、その女は私にとって脅威だが


奴らの頭が死んだ以上、私はゴンの言う通り同胞たちの眼を取り戻すことに専念するよ」


そういい放ったクラピカの眼は冷静だが、やはりどこかやりきれないといった感じだった




『・・・見てられないね』


それまで大人しく聞いていたAが突然立ち上がった



『クラピカ、ちょっとこれから私の部屋に来てくれる?


・・・いくつか大切な話をしよう


クラピカが命を懸けるほどの覚悟をみせたんだから


そんな生気のない顔見せられたんじゃ、こっちとしてもいい気分じゃない』



突然の”お仕事モード”に、目をぱちくりとさせるレオリオとクラピカ


『ほら、私の部屋は隣だよ


クラピカ』


真剣な表情のAが、クラピカに手を伸ばす


からかっているわけではないのはすぐに分かった





―――パタン


Aの部屋には、ノートパソコンが3台


見たことの無いカードがリーダーに刺さっていた




「不用心だな、A


私も男だ


それを部屋に上げるなど」


『さて


その話は私との話が済んでからにしてくれる?


大切な話なの』


Aは椅子に座ると、並んでいるパソコンのうちの一台を起動する


『これは、私がお父様から頼まれた仕事の一つ』


―――これから、盗賊団である幻影旅団の死体の解剖を始める―――


「・・・これは・・・!」


『ここに映ってるのは幻影旅団の全メンバーのフェイク


団長のクロロ含め、全員が偽物』


「どういうことなんだ・・・A


なぜこの動画をお前が持っている?


私が納得できるように説明しろ」


ガッとAの胸ぐらを掴むクラピカ


Aはそれを解こうとはしなかった





『それを話すために呼んだんだ


話をしよう、クラピカ』




胸ぐらを掴む彼の瞳は、コンタクト越しでも紅くなっているのが分かった


Aは真剣な表情で、その手から解放されるのを待った


―――ハァ


脱力したかのように私を離し、ソファに座り込むクラピカ


「で、どういうことだA」

覚悟→←覚悟



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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時

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