覚悟 ページ17
クラピカの目の前には
ゴンの口から出た昼食だったものがついたキルア
キルアの復讐によりアイスでベッタベタになったゴン
完全にとばっちりを被り、ケーキが顔にベッタリついたA
「ハハッ
相変わらずだな、お前たちは」
どこか、スッキリしない顔をしていたクラピカは私たちの顔を見て声を出して笑った
復習を自分の手で果たせなかったことが悔しくて虚しくて
それでもあたるところも無く、どうしようもなかったのだろう
彼には死体がフェイクでることを伝えるべきだっただろうか
しかし、仕事である以上そんなわけにもいかない
依頼でもない限りは
―――――
数十分後、ゼパイルさんと一緒にツボの競売に行っていたレオリオも合流した
「久々!!全員集合だね!!!」
ゼパイルさんは、ツボの金額に納得がいかなかったようで、新たな掘り出し物を探しに街に出たらしい
私たちは「部屋でゆっくり話そう」と、ホテルに向かい歩きながら話を続けた
「それにしてもだ」
「?
なんだ?」
「なんかオメー、威圧感つーか・・・迫力みてーなもんが出た気がするな」
「そうか?」
レオリオにも一応クラピカの念能力の強さのようなものが分かるのだろう
「君は・・・大した変化もなさそうだな、レオリオ」
「ムカつく度も増したなオイ
それはそうと、何か旅団の1人と戦って倒したらしいな?
念を覚えて間もないお前が一体どうやって勝ったんだ?」
レオリオの言葉を聞いたクラピカの顔が、真剣なものに変わる
私たちが、蜘蛛の残党を捕まえたいという理由だけで訳を聞きたいのならやめておけ
・・・と
そのわけは単純だった
クラピカの能力は、幻影旅団のメンバーへの復讐のみに特化しており、それ以外には使えないからだそうだ
『クラピカらしいね
強くなるための目的はずっと一つだったんだもんね』
彼は私の言葉にコクリと頷く
―――ジャラ
クラピカは鎖の付いた右手を私たちに見せるように前に出した
「念は、精神が大きく影響する能力
覚悟の量が力を上げる
しかしそれは、高いリスクを伴う
私は念能力の大半を蜘蛛打倒のために使うことを誓った
その為にルールも決めた
蜘蛛でないものを鎖で攻撃した場合、私は命を落とす」
クラピカのカミングアウトに、その場の空気が一瞬にして凍り付いた
彼の覚悟が、そこまでのものだったとは・・・と
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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時