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クラピカ ページ16

私の胃袋は今、ほぼブラックホール状態だ


放っておくと、目の前の食べ物がみんな無くなる


そんなわけで、ゴンとキルアが早食い競争を始めた


初めは私に全て食べられるのを危惧し、慌てて食べ始めたのが始まりだったのだが・・・いつの間にか競い始めていた


当の私はというと


トマトクリームソースのパスタをフォークでくるくると巻きながら、次々と食べ物を口に突っ込む2人を眺める


『あっという間になくなっちゃいそうだね・・・


あ、このハンバーガーも美味しい』


ふと、見知った気配が近寄ってくるのを感じた


食べていた生クリームたっぷりのケーキをその場に置き、その気配の方に駆け出す


「久しぶりだな、A」


『クラピカ!!!』


彼の優しい笑顔に、おもわずその胸に飛び込んだ


『あれ?クラピカ身長伸びた?


キルアもゴンも、気が付いたら伸びててさー


私だけ置いてかれた感じだな』


「当然だろう


Aと私達とでは性別が違うのだからな」


早食い競争をしている2人より先に再会を果たした私達は、いまだガツガツと競い合ってご飯を食べている2人の元へ向かう


「ぶぁはぴか!!」


『うわぁ・・・あれはやばい』


モゴモゴと口いっぱいにご飯をほおばったまま、ゴンがクラピカの名前を叫んだものだから、口の中のモノが向かいで必死に食べていたキルアの顔に全部かかったのだ


被害を被ったキルアはワナワナと震えている


当のゴンはというと、クラピカの元へ駆け寄り「よかったね!」と笑顔で話をしているのだが


・・・きっと、彼は怒っている


私は1歩、ゴンの傍から離れた



「早く見つけてあげなきゃ!仲間達の眼


もしオレたちに手伝ぶっ・・・」


『ぶっ・・・


あははははは!


ゴン、アイスだらけ!


キルアも顔きったな!!』


お腹を抱えて笑う私の元に、食べかけのケーキを持ったキルアが迫る


『え?待ってそれ、私のケーキ・・・違、やっ、やっばぁー!!


ヤダヤダ!!私はやーだー!!』


「待てよA!!!


お前だけ顔が綺麗なのは納得いかねー!」


『なんでよ!!私は何もしてないでしょ!!!』


追いかけるキルアをアクロバティックに避けていくAは、足元に小さな虫をみつけ、それを避けようと上に大きく跳んだその時


下で腕を広げて待機するキルアが目に入った


『うわっ!!まっ、ままま待ってキルア!!



―――ぎゃっ』



見事に抱きかかえられ、そのまま顔にケーキが付けられた

覚悟→←クラピカ



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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時

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