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クラピカ ページ14

キルアの言いたいことは、なんとなく理解している


つまり、”あの強さの人間があれだけ揃っていて、今まで見つからなかった奴らが


この数時間で全滅なんてことがあり得るのか”


彼が聞きたいことはそこだ


今しがた、それを本人たちから仕事として請け負ったことを知った以上勝手に話すわけにはいかない



『ん−・・・ありえない話ではない・・・かな


でも、現実的な話でもない』


「・・・なるほどな」



なんとなく察したのか


私のどっちつかずの解答をどうとらえたのかはわからないけど


これ以上この話を引きずれば私の方にボロが出そうだ



「で、Aの方は平気だったのかよ」


『私?』



キルアを見てみれば、彼は真っすぐ私の目を見ていて



『うん、仕事の依頼が入っただけ』


「は?お前オレ達と一緒に旅してる間も仕事してたのかよ!」


『いやいや、軽く宣伝とかしてたけど、ちゃんと仕事したのは今日が初めて・・・です//!』



詰め寄るように顔を近づけるキルアに


少し、恥ずかしくなって顔を逸らした



「もう終わらせたのか?」


『まあね


キルアが心配してくれたみたいだったから』


「ばっ!!


ちっげーよ!!心配とかじゃなくてその・・・!!


だから・・・」



こんなに必死になって否定する理由は何なのか


照れ隠しだろうか



『ありがとう』


「え?」


『嬉しかったの


あの時も、今日も


だから、ありがとう』


今まで心配なんてかけないようにと必死に意識してきたのに


一度、肩を預けてしまったら


もうキルアには敵わない


今日みたいにまた、ちょっとした変化を見つけては手を差し伸べてくれるのだろう


「なんだよ急に


はずいだろ・・・//」


顔を赤く染める彼は、それをごまかすようにお気に入りのお菓子を口に突っ込む


それを見つめていれば、「なんだよ」と口を尖らせた


それが妙に可愛くて








『ふわふわー』


彼の頭に手が伸びた


「Aだって似たようなもんだろ」


そう口にする彼は、珍しく私の手をどかそうとはしなかった


『私の髪は下の方だけなんだよ、癖強いの


キルアみたいに髪細くないからね』


手入れ大変そうだねーとか言いながら、しばらく恥ずかしそうにお菓子をほおばるキルアの頭を撫でていた


ふわふわで、柔らかくて


きっと幾度となく赤く染まってきたであろうその髪を


それこそ、いい加減にしろと怒られるまで

クラピカ→←クラピカ



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ruru(プロフ) - みこさんの作品とても好きです✨しかもめちゃ好みで全部読んじゃいました(*^^*) (5月6日 18時) (レス) @page45 id: 41af3796e6 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - メロンソーダさん» メロンソーダさんこんにちは!ありがとうございます\( °ω° )/頑張りますー!! (2022年8月4日 7時) (レス) id: e77f4d9956 (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ(プロフ) - 続編おめでとうございます(* 'ᵕ' )イラストもお話も待っています 体調管理に気をつけながらも頑張ってください!! (2022年8月3日 22時) (レス) id: 30b889220d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みこ | 作成日時:2022年8月3日 7時

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