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「文実ぃ〜…!」
「ちょっとAどうしたの?」
「肝試ししたくない…」
「しょうがないじゃん。プログラムに急に入っちゃったんだから…」
肝試しが嫌すぎて文実に抱きついている私。
どうして急に“肝試し”が入って、班長ではない文実が知っているかと言うと、さっき先生がクラスのみんなに知らせたからだ。
「まぁ、Aはホラゲーとかしてたから大丈夫じゃないの?」
「それ、男子にも言われた……」
私は真顔で言うと、文実は気まずそうに『あ、ごめん』と言う。
「まぁ、もしかしたら笹川と一緒になったりしてね〜!」
文実は意地悪そうに笑いながら言う。
しかし、私は首を振る。
「だって、くじ引きで簡単になるわけないし…」
「でも、クラス別だからなれる確率は上がったじゃん?」
「だけど…!」
そう文実と話していると、お風呂の順番が回っていたようだ。
「まぁ、とにかくお風呂でリラックスしよ?」
「嫌だよ〜…」
文実に宥められながら、その場にあった着替えなどを持って、お風呂へ向かっていった。
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作者名:咲乃ほしは | 作成日時:2019年10月21日 21時