騎士の国のお姫様【Knight A】

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メイドさんに今日は疲れているだろうから、ゆっくり休んでいいと言われふかふかすぎるベッドに横になった。
でも、寝れない。そういえば王族になってからまともに寝れた記憶がない。


あ「…すごい一日だったなあ。」


てると「そうだね。」


あ「わっ！てるとさん…。」


てると「攫ったときも夜遅かったのに寝てなかったから不安で来ちゃった。寝れないの？」


あ「あ、はい…。それに美味しすぎる食事にありえないくらい上等な部屋とベッド、ありがとうございます。」


てると「いやいや、これは客人用の部屋だからまたちゃんとした部屋用意するからね。王女様になるんだから。」


あ「え、そんな、申し訳なさすぎます…。」


てると「いーのいーの。僕らが勝手にやってるだけだからね。」


あ「あり、がとうございます。」


てると「どういたしまして。あと、食事もちょっと食べにくかったみたいだね。今までちゃんと食べてなかった？お肉とかしっかりしたものは食べにくいかもね。」


あ「私なんかが食べさせてもらえるだけで十分です。」


てると「じゃあ好きなものとかあった？」


あ「食べれるものなら何でも。」


てると「うーん、そっかぁ。自分の意見言いづらいよね。」



てるとさんはベッドの淵に腰かけて、私の頭を撫でながら優しく話しかけてくれた。
ここの国って何でこんなに素敵なんだろう。



てると「まあ今日は休むのが一番だよね。子守歌歌ってあげる。これで寝れるかはわかんないけど。〜♪」


その子守歌があまりにも心地よくて私は夢の世界へと吸い込まれていった。



てると「おやすみ、Aちゃん。」

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