騎士の国のお姫様【Knight A】

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てるとside

本当のお父さんとお母さんで合ってるみたい。
みんなにも報告に行かなくちゃだけど、Aちゃんを一人にさせるのは、たとえ家族であれど王女になるような子だから出来ないんだよね。本当は家族水入らずってやつしてあげたいんだけど。


てると「Aちゃん、本当のお父さんとお母さんで合ってますか？」


あ「はい！！ありがとうございます、てるとさん！！」


てると「お礼はお父さんとお母さんに言うんだよ。二人はね、Aちゃんに会うために国を捨ててきてくれたんだよ。」


あ「え、そんな、国境とか…。え？」


ルリ「てると様、実は、信じてもらえるかわからないのですが、国境を越えるのが今はとても簡単なのです。」


てると「え？さすがに国境警備隊とか…。」


ルリ「それが、Aを取り返すために警備隊や戦えるもの全てが城に集められて戦争の準備をしているそうなのです。その前に、第一王子がこちらの国にいらっしゃるそうで…。」


てると「思ったより早いかもね…。」


ショウゴ「ですから国境の警備が手薄になっておりまして、でも、他の国も自分の国と同じだと思っている国民は国境を越えようとはしないのです。一縷の望みにすがって越えるものはおりましたが…。」


てると「分かった。ルリさん、ショウゴさん、二人とも会議に出てくれない？はあ…最近会議ばっかりなんだけど。」


ルリ・ショウゴ「「わかりました。」」


てると「あ、そこの君、会議するって伝えて来て。あとミサさんの様子は？」


メイド「かしこまりました。ミサさんの様子は現在眠っておりますが治療は済んでおります。」


てると「分かった。Aちゃんはミサさんの所に行っておいで。誰かメイドに付いてもらうんだよ？」


あ「お父さんとお母さん…。」


てると「あとでちゃんと時間作ってあげるからね。」



Aちゃんをたしなめて、僕はルリさんとショウゴさんと共に会議室へ。
戦争かぁ。僕らの代では初めてだな。

今回の誘拐とかは戦争の覚悟はしてたけど、想像と違ったし。



ばぁう「てるちゃーん、また会議ってどゆこと？」


てると「戦争になりそうだから。」


ばぁう「はぁ？」


てると「向こうの国が準備してるらしい。」


ばぁう「どこ情報？てかその二人は？」


てると「Aちゃんの実のご両親で、情報提供者だよ。」


ばぁう「マジか〜。」

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