探偵社壊滅作戦が上手くいかない件について

25話 ページ27

貴「戻りました」





与謝野「どうだった、乱歩さんはいたかい？」





貴「いえ…かなり広い範囲を探したんですけど、いませんでした…」





与謝野「本当にどこに行っちまったんだろうねぇ」





貴「もしかして、敦君と鏡花ちゃんがいなくなったのと何か関係があるんでしょうか？」





与謝野「妾も少しはそんな気がするけど…どうなんだろうねぇ」





与謝野「乱歩さんがいなくなったら、社長も心配するだろうから、報告しておいた方がいいね」





貴「私も行きます！」





与謝野「別に妾1人でもいいんだよ？」





貴「いえ、乱歩さんがいなくなってしまったのは私が先に帰ってきてしまったことにも責任がありま すから…」





与謝野「いやAのせいじゃないよ。そんな1人でかかえこむのは良くないよ」





貴「ありがとうございます、与謝野さん…」





与謝野「じゃあ行こうか」





貴「はい」



・

・

・



コンコンコンコン





与謝野「失礼します」





貴「失礼します…」





福沢「珍しいな、2人してどうしたんだ？」





与謝野「実は、カクカクシカジカ…」





福沢「何？乱歩がいなくなった？」





福沢「まぁ、乱歩のことだから明日には帰ってきているような気もするが、敦や鏡花のこともあるから…少し心配だな…」





貴「社長は、敦君や鏡花ちゃんがいなくなったのと何か関係があるとお考えですか？」





福沢「断定はできんが、可能性がないわけでもないと思う」





貴「そうですか…」





福沢「どうした？何か気になることでもあるのか？」





貴「もし、武装探偵社が何者かに狙われているとしたら、少し怖いなって…」





福沢「もし、本当にそうだとしたら、全面的に戦うことになるかもしれんからな」





福沢「とにかく、私の方でも調べてみる。2人も通常業務に支障をきたさない程度に調べを進めてくれ」

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