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え、なにこの状況
なんで私風磨がいるの?
訳もわからず放心状態の私に
「なんも覚えてないよなあ、
相当飲んだだろ、お前」
風磨は淡々と昨日の出来事を話してくれた
どうやら私はマンションのエントランスの前の植木に倒れるような形で寝ていたらしく、
すぐに私だと気付いた風磨が家にあげてくれたみたい
「本当にごめん」
あまりの自分の失態に頭が上がらない
「まあいいけど、まじ俺びっくりしたんだからね?」
そんなことより久しぶりだな
なんて冷静に言ってくる彼をまじまじと見つめる
10年振りに対面した彼は、背も伸びてガタイも良くなって格好いい大人の男性になっている
「そんな見んなよ、
ちょうど丸10年経って再会なんて、俺ら何かの運命なのかもな」
濡れた髪をタオルで拭きながら隣に座ってくる彼に、少しドキリとする
「お前家どこ?
仕事まで時間あるから送ってってやるよ」
「え、大丈夫だよ
一人で帰る」
もうこれ以上迷惑をかけられないと思った私はそう言ってみるけど、
「何かの縁だろ、これも」
頑固な風磨は折れてくれなくて、結局送って貰うことになった
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あちゃん(プロフ) - natsuさん» そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!ありがとうございます! (2021年1月8日 7時) (レス) id: d0017b4288 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ふまけん推しにはたまらないです!!! (2021年1月8日 2時) (レス) id: 4884eda99b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あちゃん | 作成日時:2021年1月6日 4時