またね、の続き<K.N>

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「A、起きて」


身体を揺すぶられて目が覚める



「んぅ」


「お風呂沸いたよ」



少しの時間だったけど、結構深い睡眠だったからスッキリした

風磨に連れられて洗面所へ


一緒にお風呂に入って他愛もない話をする

頭を洗ってくれたりして、風磨は本当に優しい


お風呂を出たあとも当たり前のように髪を乾かしてくれて

風磨のが年下なのに、なんだか私のが年下みたい




夜も遅いからもう寝ようかと2人でベッドに入って向かいあわせで眠る


健人の前で風磨のことを好きだと言えなかったくせして

こうやって風磨と2人で過ごす何気ない時間が本当に幸せだったりする

風磨といると安心するし、

風磨の分厚い胸板におでこを預けて眠るのが結構好きだったりする


それに、私がおでこをコツンと胸板にやれば

風磨はどした〜、なんて眠そうに言いながら頭を撫でてくれる

そんな風磨の優しさが大好きで

余計に安心するからあっという間に眠りに落ちる



朝方、風磨の携帯からアラームが鳴ると

1回目のアラームを当然のように消して、私の事を抱きしめながら二度寝に入る


「起きなよー」


私がそう言っても


「あと少しは寝れる」


いつもそうやって言う

普段は私より年上に見えるような行動ばっかりする風磨だけど、

意外にも朝が弱くて子供みたいになる姿は

彼女という存在にしか見せない姿だろうから、結構嬉しかったりもする



寝ぼけているのか、結構きつく抱きしめられるけど

私も私で眠いから一緒に二度寝する



二度目のアラームも同じように無視して

三度目のアラームでやっと風磨は目覚める



気だるそうに着替えて、朝ごはんを眠たそうに食べる風磨が可愛い

なんだか抱きつきたくなって

座っている風磨に後ろから抱きつく



「なに、可愛いんだけど」


風磨の左肩に顎を乗せれば、そのまま左を向いた風磨の唇と私の唇が重なる


「今日はいつもより頑張れそう」


少し照れながらそんなことを言うから、私まで照れてしまう



いってきまーす、と風磨が出ていった後

まだ寝れるからベッドに入って眠りにつく


布団から香る風磨の匂い

この香り大好きなんだよな



ちゃんと言わなきゃ

健人に、私は風磨といて幸せだし大好きだって

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