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「菊池最近忙しそうだけど、上手くいってる?」


「うん、まあぼちぼち?」


「なんで疑問形なの」



ははは、と笑う健人を他所に残ってたお酒を飲み干す


その後は特に話すことも無く

ひたすら沈黙が続いた



、、もう帰っていいかな

耐えられないよこの沈黙に



そう思っていたら、私の携帯に着信

画面を見たら風磨からで


それに気付いたのか健人は出なよと微笑む




「もしもし、」

「あ、A

仕事終わったんだけど、今から家行っていい?」

「何時くらいになりそう?私まだ外いるから」

「んー、30分くらいで着くと思うけどー

あれだったら先入ってるわ、んじゃ後でね」

「わかった、気を付けてね」




風磨との電話が聞こえていたのか


「マスター、お会計」


電話が終わるタイミングで健人はマスターを呼んでくれた



お会計を終わらせて、何故か一緒に健人とお店を出る



「送ってくよ」

「いや、大丈夫だよ!1人で帰れるし」

「大丈夫じゃない、もう夜遅いし

何かあったら菊池に見せる顔ない」



そう言ってタクシーを捕まえる健人


少し顔が火照っているから酔いが回ってるはずなのに、そういう所はちゃんとしてる

昔からそう、健人はいつだって女性を大切に扱う

そういう所も好きだった




2人でタクシーに乗り込めば、必然的に近くなる距離にドキドキと早まる心臓


まただ

結局私、健人を意識してしまっている




「Aちゃんは、菊池のこと好き?」



静かな車内に響く言葉

健人の方を見てみれば、窓の外をじっと見つめている



「なんで?」


私の言葉に、窓の外から視線を戻すからバチッと目が合う


「いいから

菊池といて幸せ?」


健人の瞳に吸い込まれそうになる






「ねえ、ちゃんと言って?」








ダメ、これ以上健人を見てはいけない


と心が反射的に言っている








「言ってくれないと俺、」








ダメ、これ以上は




「ごめん」


耐えきれなくなって、視線を窓の外へ移す






「ずるいよ、」


後ろから聞こえる健人の消えそうな声



ごめんね、ちゃんと目を見て風磨のことが好きと言えたらいいのに


出来ないや

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あちゃん(プロフ) - natsuさん» そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!ありがとうございます! (2021年1月8日 7時) (レス) id: d0017b4288 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ふまけん推しにはたまらないです!!! (2021年1月8日 2時) (レス) id: 4884eda99b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちゃん | 作成日時:2021年1月6日 4時

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