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私がいちごサンドを食べ終わるのと同じタイミングでピザ1枚を完食した彼は

ソファに移動して携帯を触っている


自分の家かのようにくつろいでいる姿に呆れながらも笑ってしまう私は、

徐々に風磨に気持ちが向き始めているのかもしれない



食後にいいかな、と暖かいお茶を2つ用意して風磨の隣に座る


「お、サンキュー」


お茶を一口飲んで、また携帯へと視線を向ける



「そんな真剣になに調べてんの?」


テレビをつけながら聞いてみる


「ん?あー、明日の飯

さっぱり系の調べてんだけど、サラダみたいなのしか無くてさー」


さすがにサラダだけじゃ腹減るっしょ、とかなんとか言っている


「私サラダだけでいいけど」

「はー?もっと食えよ

お前痩せすぎ、俺もっとぷにぷにしてる方がタイプ」


いや、知らんけど

ぷにぷにしてる方が好きなら、なんで告白なんかしたのさ


「あ!」


隣で急に風磨が大きな声を出すもんだから、ビックリする


「なに、急に大声出さないでよ」


風磨は、何やらテレビで流れている冬の鍋特集を見て


「鍋やろ!豚バラと白菜の鍋

どう?結構さっぱりいけんじゃね?」


自信たっぷりの顔でそう言ってくる


「いいけど、うち小さい鍋しかないよ?」

「大丈夫、この前買ったいい感じの土鍋あるから

わざわざ持ってくんのだるいし、俺ん家でやるのはどう?」


風磨の家に行くのは、実質初めてみたいなものだから少し躊躇うけど、頭は不思議と上下に頷いていた



「よし、決まり

準備出来たら連絡したいから、LINE交換しとこ」



そんな風磨の提案で、自然に交換した連絡先

連絡先を交換する時の慣れた手つきから、やってんなーなんて思う


けど、不思議と下心は感じない

純粋に明日の鍋を楽しみにしてるのが伝わってくる



私のためにいちごサンドを買ってきてくれたり、

さっぱり系がいいと言ったらすぐに色々調べてくれるし、

何よりも、忙しいはずなのに毎日私の家に顔を出してくれて、


本当に彼は私のことを大切にしてくれているのかもしれない


家に二人きりのこの状況で、彼は絶対に手は出してこない

頭を撫でたりはするけど、それ以外のスキンシップはしてこない


きっと、私の事を思ってなんだと思う


そんな風磨に、徐々に惹かれていってるのも事実で




明日の鍋の時、告白の返事してあげよう

風磨とこのまま一緒にいたいかもって思っちゃってる、って

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あちゃん(プロフ) - natsuさん» そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!ありがとうございます! (2021年1月8日 7時) (レス) id: d0017b4288 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ふまけん推しにはたまらないです!!! (2021年1月8日 2時) (レス) id: 4884eda99b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あちゃん | 作成日時:2021年1月6日 4時

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