またね、の続き<K.N>

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Kento said







勝利の提案からラフ会が始まった

普段からあまり主張しない勝利からの提案だったから、よっぽど俺と菊池がぎこちなかったのだと分かる


｢あいつは｣

｢菊池、俺から話す｣


中々口を開こうとしない俺を見て、菊池が話始めようとしたから

メンバーにはちゃんと自分の口から伝えたかった俺は意を決してAとの関係を話す


｢Aちゃんとは、10年前

俺らが結成される前に少しだけお付き合いしてた｣


俺の言葉に、なんとなく察していたのか勝利は驚かない
聡とマリウスは少し驚いているようだけど


｢クリスマスの握手会の時に菊池が呼び出したから一応皆も会ったことあるんだけど、｣

｢あ！僕思い出した！

確か握手したよね？｣

｢そう、よく覚えてたねマリウス

あれ以来ずっと連絡も取ってないし、もちろん会ってもない

仕事に集中するために別れた
そしたら、10年経ってたまたま菊池が再会して、

それでこの前久しぶりに会ったから、少し動揺しただけ

それだけだよ｣

｢ほんとにそれだけ？｣


勝利の言葉に頷けば、納得いってないといった様子の菊池が痺れを切らしたように話始めた


｢お前、もうAは関係無いってか？｣


関係無い

その言葉が俺の中で響く


｢今更、何も変わらないよ｣

｢は？お前まだ好きなんじゃねえの？

俺がチャンスやったのに、それを棒に振って結局思い伝えねえし

そのくせネチネチ想い続けてさ

ディアハイヒールだってAのこと想って書いたんだろ？少クラで披露してたポエムだって、完全にあいつに向けたもんだったじゃねえかよ｣


びっくりした、

確かに俺のソロ曲のディアハイヒールは、完全にAちゃんに向けて書いたもの

少クラでディアハイヒールを歌わせて貰った時に読んだポエムも、いつか再会できると信じて、彼女に向けて書いたもの


菊池がそれに気付いているとは思わなかった

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