・ ページ15
・
「意外とうめえじゃん」
「そ、なら良かった」
バクバクとがっついて食べる風磨を見ていると、かんなと健人と4人で初めてご飯に行った日を思い出す
あの時は楽しかったな
「お前食わねーの?」
「お腹空いてないからいらない」
「食わねえと痩せるぞ」
「痩せるなら本望です」
ふーん、なんて興味無さそうにテレビに視線を戻す風磨は、中身はあの頃のまんまだ
私に興味なんて一切示さなくて、かんな一筋だった
結局振られてたけど、かんなはその後に付き合った彼と結局結婚まで持ち込んだ
かんなとはたまにご飯に行く仲だけど、最近連絡は取れていない
元気にしてるかな、なんて考えながらビール缶を開ける
「ごちそうさまー、俺も飲みたいんだけど」
「明日仕事は?」
「午後から事務所で打ち合わせだけだから大丈夫」
風磨の食べ終わったお皿を流しに置いて、ビールを1缶持っていく
「これでお互い様ってことで」
「しょうがねえな、乾杯」
「乾杯」
久しぶりに風磨と飲んで、お互いの10年間の出来事を語り合った
思ったよりも盛り上がって、楽しくなっちゃって、気付いたら沢山飲んでしまった
「風磨、起きて」
私よりお酒が弱い風磨は寝てしまって、もう起きそうにもない
仕方ないか、とブランケットをかけて私も寝室に入って寝る
309人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「菊池風磨」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あちゃん(プロフ) - natsuさん» そんなこと言っていただけて嬉しい限りです!ありがとうございます! (2021年1月8日 7時) (レス) id: d0017b4288 (このIDを非表示/違反報告)
natsu(プロフ) - ふまけん推しにはたまらないです!!! (2021年1月8日 2時) (レス) id: 4884eda99b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あちゃん | 作成日時:2021年1月6日 4時