棘の女王。 (ページ1)

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正直者の罪ページ1

忘れもしない、あの春。

ずっとディ○二ーとかのプリンセスが大好きだった私は、小学校最後のお遊戯会で白雪姫をすると聞いて、真っ先に白雪姫役に手を挙げた。

プリンセスストーリーの中でも1番大好きな白雪姫のお話。

だからすごく嬉しかったの。白雪姫をすると聞いて。

他に誰も候補がいなかったから自動的に私が白雪姫をすることになる予定だった。

けどね、いつも私と遊んでた仲の良い女の子の1人が言ったの。

？「さくらちゃんってお姫様、似合わないよね。」

するとまた別の子が……

？「白雪姫役なら結望ちゃんの方が似合うよー！」

うんうんと、それに同調するように頷くみんな。

？「そ、そうかな……？？でも……」

最後に引け目に言ったのは、みんなから可愛いと言われてる子。

その子はチラッと私をみる。

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なんなの？「私、してもいいかな？」っていう目、しないでくれない？

……私の方がしたいのに。

喉元まで来てたその言葉を飲み込んで、私はその子の目を真っ直ぐ見て言った。

さくら「……私も結望ちゃん、白雪姫に合ってると思うよ。」

そう言った瞬間、幸せそうに笑ったその子の顔を忘れはしない。

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子供ながらに、憎くて憎くて仕方なかった。