stage.18 ページ25
(side.Sakata)
4年に1度の大会が近付いて来たある日。俺は従業員の女の子たちが話している所に遭遇した。
「オーナーさん、今回の大会は何にも巻き込まれないといいね」
「そうだね、前回は大変だったもんね」
『…それ、詳しく聞かせて？』
「さ、坂田さん？！」
従業員の女の子たちにニコッと笑いかければ、二人ともポッと頬を染めてから、「実は…」と話し出してくれた。
(オーナーさんが出場者に襲われた？まじソイツありえへんやろ)
女の子たちから4年前の大会の事件について教えてもらった俺は不機嫌になりながら薄暗い廊下を歩いていた。
『あ、ラヴィさん』
「っ！？あ、坂田君でしたか。こんにちは」
廊下の向こう側からやって来た人影に気が付き、見つめているとラヴィさんだった。俺が声を掛けると、珍しくラヴィさんは肩を揺らして驚いていた。若干顔色が悪そうに見えて一歩近付こうとすると、控えめに一歩下がられ、内心で傷ついた。
『顔色悪いんとちゃう？大丈夫？』
「え…？きっと気のせいですよ！今日も私は元気です」
『…無理はあかんよ？』
「無理なんてしてないですよ？では私はこれで」
『あ、うん…』
いつもよりソワソワしているように思えるラヴィさんに首を傾げながら、背中を見送る。すると数秒後、くるりと彼女はこちらを振り返った。じっと見つめ過ぎたかと焦るが、彼女はいつものように柔らかい笑顔を浮かべていた。
「…でも、心配してくれてありがとう、坂田君」
その笑顔に胸がドクンと高鳴るのを感じる。何故こんなにも心臓が煩いのか、俺はまだその理由が分からないままその場に立ち尽くし、ラヴィさんを見送る事しか出来なかったのだった。
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紫苑(プロフ) - リリさん» ちゃんと変換できたみたいで良かったです！ ご不便をおかけして、失礼しましたm(__)m 頑張ります！ありがとうございます！ (2019年10月14日 0時) (
レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - ちゃんと、名前が出来ていました！名前で呼ばれるのが嬉しいです(￣∇￣*)ゞ次も頑張ってください！ (2019年10月13日 18時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
紫苑(プロフ) - リリさん» リリさん、ご指摘ありがとうございます…！こちらの設定ミスです…修正いたしましたので、名前が変換されるはずです！ 応援ありがとうございます！頑張ります！！！ (2019年10月11日 21時) (レス) id: 25868fbf10 (このIDを非表示/違反報告)
リリ(プロフ) - 最高です！登場人物の、名前を変える設定で名前を入れても、変えれないのですが……どういうことでしょうか……これからも、頑張ってください！ (2019年10月11日 15時) (レス) id: 3c3ec4405a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫苑
| 作成日時：2019年10月7日 13時
