月を見つけて【ワンパンマン】

ー抱っこー ページ42

「迎えに来たぞ！A！」

　私の知っている中で、そんなにことを言う人は一人しかいない。うん、見えるようになっているのがさらにむかつく。

「ソニックさん……」

　無免さんたちにようやく解放された帰り道、めんどくさい人に出会ってしまった。本当に、もう会いたくない人ランキング堂々の1位。

「相変わらずサイタマの世話になっているらしいが、俺がお前を攫ってやるから安心しろ」

「は。はぁ」

　私はめんどくさくなったので相槌だけしようと思ったのだが、ソニックさん、今、なんて言った？

「いい覚悟だ」

　そういうと、彼は私をお姫様抱っこと呼ばれるだき方をして、屋根伝いに移動する。サイタマさんよりは遅いけど、それでも速い。

　私は目を開けるのすら怖くて、不本意だが彼の首に手を回して離れないようにぎゅっと抱きしめた。

「お、お前！やけに積極的だな」

　とか言われたが、気にしてる暇無い。だって、口開いたら舌を噛む自信しかない。

「心配するな、着いたらたっぷり可愛がってやる」

　なんでそういう勘違いするかな。本当に、この人ってめんどくさい。

ーー
42話目なんですが、単純計算で1日14話書いてるんですよ。キモくありません？

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