呪力が憑いてた【呪術廻戦】

39話 ページ40

呪言というのは言霊の増幅、強制の術式

狗巻先輩は無闇に人を呪わないために語彙を搾っている


...と、いうことらしい


それがなぜおにぎりの具へ...？

お菓子の名前でも良かったわけだよね？

おにぎりが好きだったのだろうか



虎杖｢｢死 ね｣っつったら空いて死 ぬってこと？｣


｢そんな便利なもんじゃないさ｣


最強じゃん、と呟く虎杖くんにパンダ...先輩は答えた

名前、パンダ先輩、でいいのかな



パンダ｢実力差でケースバイケースだけどな

強い言葉を使えばデカい反動がくるし、最悪自分に返ってくる

語彙を絞るのは棘自身を守るためでもあんのさ｣


虎杖｢ふーん｣


理由はなんであれ狗巻先輩も喋れない系の人なんだ、と親近感が沸く私

近づいて『《よろしくお願いします》』と紙を見せれば少し微笑んで｢しゃけ｣と言った


今｢こちらこそ｣って聞こえた気がする...！！

実際はどういう意味なのかはわかんないけど、そんな気がする...！！


虎杖｢で、先輩はなんで喋れんの？｣


いやもうそのくだりは終わってて欲しかった

私はもう追求心途切れたんだよ...



あ


ふと、時計が目に入ると五条先生に呼ばれていたことに気づいた


『《呼ばれてるのでそろそろ行きますね
部屋で応援してます》』


そう伝えると口々に返事をしてくれた


そして部屋を出る寸前、いい事を思いついた

と言ってもそんなに凄いことではないけれど



虎杖｢んあれ？戻ってきた｣


虎杖くんから順に肩を叩いて回る


伏黒くん、パンダ先輩、野薔薇ちゃん、と、それから、ポニーテールをしているメガネの人

確か名前は真希先輩...だっけ


確認しながら手を置こうとすると、バチッと音がして弾かれた



あれー...？？

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