決戦前10 ―迷わない ページ13
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エル「……犯人って、人間だろ。人間の中に、巨人に味方するヤツがいるって意味か?」
「っ…そこまでは言ってないけど…。でも、どうして被検体を殺す必要があったのか、ずっと引っ掛かって……」
グ「確かにな。俺もそれはずっと引っ掛かっていた。今回はハンジさんが考案した作戦のおかげで、兵の犠牲者なしに捕らえる事ができたといっても、苦労してやっと手に入れた被検体だぞ。なぜ消す必要がある?」
オ「巨人への恨みじゃないのか?」
ペ「でも被検体への実験で、何か有力な情報が得られるかもしれないのに」
「そうだよ。新しい弱点とか、意思疎通ができるかどうか…とか」
エル「例のイルゼの報告では、人間の言葉をしゃべったと…確かに書いてあったもんな」
「…もしそれが本当なら、どうして巨人達が人間を捕食するのか、なぜ壁を壊し私達人類を襲うのか…その目的が何かわかるかもしれない」
オ「わかったところで、どうせヤツらは俺らを喰うことしか考えてねぇだろ」
グ「そこらへんの研究は、ハンジさんの分野だな」
ペ「結局、例の事件の犯人はわからず仕舞い。殺害の目的は謎のままね」
エル「…まあ、とにかくだ。俺達は兵長から命じられた任務を遂行するのみ。エレンを何としても守る。それが第一だろ…?」
いろいろと探ってみても仕方がない。
リヴァイが説明しなかったのは、それがリヴァイの判断だからだ。
ならば、それに従うのみ。
「そうだよね!今は任務に集中しよう」
オ「当然だろ。わかりきったこと言ってんじゃねぇ」
ペ「その口調、イラつく…」
オ「フッ…カッコよすぎるってことか」
全「「…………」」
オ「その沈黙は同意という意味でい……―――」
グ「とにかく!俺達は行って帰ってくることに終始しよう。エレンを必ず壁内まで無事に連れて帰る。それだけだ。……兵長を信じよう」
グンタの言葉に皆が頷く。
ペ「当然!信じてるに決まってるでしょ!」
オ「今更、改めて言うことでもないだろ」
「迷うことなんて何もない」
エル「俺達の心臓は、人類の為に……そして――」
リヴァイ兵長の為に…―――
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まやや - 本編は女型の巨人でしたよね(名前かっこいい)オルオのボケシーンほんと面白くて和みます! (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
まやや - これ決戦は相手と意思通じできる前提なのですか? (2020年10月24日 14時) (レス) id: e7ac9c5abf (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - レムさん» レムさん!コメントありがとうございます!レス遅くなってしまいすみません(>_<)最近通知の調子がおかしくて(泣)応援本当に嬉しいです!これからも更新全力で頑張ります!!(≧▽≦) (2017年4月22日 16時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
レム - いつも読ませてもらってます^ ^これからも応援してます!頑張ってください (2017年4月19日 0時) (レス) id: 070402a881 (このIDを非表示/違反報告)
沙羅(プロフ) - みーみーさん» プンプン丸…可愛いな(*´ω`*)兵長のシーン、ちょっと長かったね(*´∀`)この辺りの流れ、すごく好きなんだ!続きも頑張る〜!! 次はもうリヴァイ班のシーンに移る予定だよ((((;゚Д゚))) (2016年12月4日 23時) (レス) id: e76103ed1a (このIDを非表示/違反報告)
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